昨季は阪神の桐敷拓馬が両リーグで唯一70試合に登板したが、今季はセ・リーグが阪神・及川雅貴の66試合、パ・リーグがソフトバンク・杉山一樹の65試合がリーグ最多登板だった。10年前の15年には70登板以上がセパ合わせて3人いたが、各球団“3連投なし”、“1週間に4登板以上なし”といったリリーフ陣の登板管理をする球団が増えており、70試合どころから60試合以上登板していない球団もある。ここでは、各球団最後のシーズン70試合登板を見ていきたい。
パ・リーグの6球団で、2020年代に70試合以上登板した投手は誰もおらず、昨年はリーグ最多登板が楽天・則本昂大の54試合登板と50登板台でリーグ最多登板という年も。そんなかで、セ・リーグの球団では24年の阪神、22年のDeNA、21年のヤクルトと3球団が20年代で70試合以上登板した投手がいる。
パ・リーグで最後に70試合以上登板したのが、19年にリーグ記録となる81試合に登板した西武・平井克典。パ・リーグの6球団は2010年代に70登板以上したリリーフを全チームが記録。一番70登板以上から遠ざかっているのが、意外にも広島。2011年に青木高広が76試合に登板したのを最後に70試合以上登板した投手はおらず、リーグ3連覇した16年が今村猛とジャクソンの67登板、17年が今村の68登板、18年が中崎翔太の68登板がチーム最多登板だった。
【各球団最後の70登板】
▼ 阪神
70 桐敷拓馬(2024年)
▼ DeNA
71 伊勢大夢(2022年)
70 エスコバー(2022年)
▼ 巨人
70 マシソン(2016年)
▼ 中日
72 福谷浩司(2014年)
▼ 広島
76 青木高広(2011年)
▼ ヤクルト
72 清水昇(2021年)
▼ ソフトバンク
72 加治屋蓮(2018年)
▼ 日本ハム
73 増井浩俊(2012年)
▼ オリックス
70 平野佳寿(2012年)
▼ 楽天
70 高梨雄平(2018年)
▼ 西武
81 平井克典(2019年)
▼ ロッテ
70 益田直也(2018年)