社会人の多くが12月26日(金)、仕事納めで27日(土)から年末年始休暇の人が多い。移籍先が決まらず、年末年始を迎えることになりそうな選手たちもいる。
戦力外組では、ヤクルトを戦力外となった山本大貴がその一人。山本はロッテからトレードで移籍したヤクルトで才能を開花させ、移籍1年目の22年こそ5試合に登板して防御率7.94だったが、23年が42試合に登板して、防御率2.55、24年は44試合に登板して3勝12ホールド1セーブ、防御率1.42と飛躍の1年になった。しかし、今季は17試合に登板して防御率5.17と成績を落とした。昨季の成績を考えれば、NPBから獲得オファーがあってもおかしくない存在だが、移籍先が決まっていないのが現状だ。
現役続行を目指しロッテを退団した荻野貴司、澤村拓一も移籍先が決まっていない。荻野は今季一軍出場がないが、昨季は80試合に出場して、打率.279、1本塁打15打点、今季もファームでは打率.317をマークしている。武器である“足”という部分では、全盛期に比べてやや落ちた印象を受けるが、それでもバットでは高い技術力を誇っている。
ロッテのリリーフ陣のリーダー格として支えた澤村は今季、復帰後最少の20試合の登板にとどまったが6ホールドを挙げ、9月12日の楽天戦から4試合連続無失点で今季を終えている。150キロを速球にスプリットの2球種を中心にした投球スタイルは変わらず維持しており、リリーフが不安定な球団から声がかかってもおかしくない存在だ。
自由契約組では、来季以降の活躍の場について話し合いを重ねた結果、巨人を自由契約となったオコエ瑠偉もそうだ。オコエは現役ドラフトで23年から巨人に加入し、23年が41試合、24年が68試合に出場。今季は61試合に出場して、打率.246、5打点、3盗塁だった。来年29歳にあたる年齢で若く、外野手が不足している球団から声がかかってもいいが、果たしてどうなるか注目。
その他、又吉克樹、田中広輔、FA権を行使した則本昂大、東浜巨、辰己涼介も移籍先が決まっていない。FA組に関しては、残留という選択肢があり、ここに名前を入れるのもおかしな話だが、来季の所属先が決まっていないということに関しては同じだ。今後、他球団から声が掛かるのか注目だ。