エンゼルスのアンソニー・レンドン(写真=Getty Images)

◆ 球団史上最大のFA契約も、稼働率3割届かず

 ロサンゼルス・エンゼルスとアンソニー・レンドン内野手(35)が契約再編に合意したと現地時間30日、『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者が報じた。契約最終年である来季年俸3800万ドルは今後3年~5年に渡って分割払いされる。

 同記者によると、レンドンは形式的に来季もロースターに残り続けるが、開幕前に60日間の負傷者リストに入り、チームに復帰することなく契約満了を迎えるという。エンゼルスは40人枠の空きを作ることが可能となる上、今回の契約見直しにより財政的余裕を得ることもできるようだ。

 レンドンは2013年にナショナルズでMLBデビューを飾り、翌2014年にシルバースラッガー賞を初受賞するなど、ナ・リーグ屈指の三塁手として活躍。2019年には打率.319、34本塁打、リーグ最多の126打点、OPS1.010とキャリアハイの好成績を収め、球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた。そして同年オフ、エンゼルスと7年総額2億4500万ドルの大型契約を結んだ。

 60試合の短縮シーズンだった2020年こそ打率.286、9本塁打、OPS.915と健闘するも、以降5シーズンは度重なる故障に見舞われ、稼働率はわずか25.3%。年間60試合以上を超えた年は一度もなく、今季は股関節の手術のためシーズン全休に終わった。通算257試合の出場で打率.242、22本塁打、125打点、OPS.717。在籍6年間の成績は、2019年のたった1年にも及ばないものだった。

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