ロッテ本拠地「ZOZOマリンスタジアム」(C)Kyodo News

 昨季最下位に終わったロッテは、サブロー新監督のもと、2026年は巻き返す1年になる。

 今季から選手会長に就任し、背番号も『15』に変更となる横山陸人は「とにかく毎年同じようなことになってしまうんですけど、いけと言われたら、いつでも行きますし、本当に3連投、4連投でもする覚悟を持って来年は今年以上に厳しくなってきますし、チームもしっかり勝てると思うので、勝ち試合で常に投げられるように準備して行けたらいいなと思っています」とフル回転を誓った。

 先発ローテーション定着を狙う田中晴也は「自分の役割を果たすことですし、とにかくチームが勝てるようなピッチング、1パーセントでも確率の上がるようなピッチングをしたいので、そのためにはより少ない失点で、より長いイニングを投げて中継ぎに繋げることが先発の役目だと思うので、HQSの数を増やしたいです」と決意を述べれば、1学年下の木村優人も「先発をやりたいので、イニング制限も少し長くなると思いますし、そう言ったところで二桁しっかり勝てるように。そこは絶対達成できるようにしっかりやりたいと思います」と、二桁勝利を掲げる。

 昨季リリーフで前半戦存在感を見せた中森俊介は「チーム状況によるとは思うんですけど、先発だったらしっかりローテーションで回れるようにしたいですし、中継ぎだったら、タイトルを取りたいなと思っています」と先発、リリーフ、どちらのポジションになったとしてもチームの勝利のために腕を振る覚悟だ。

 今季も先発ローテーションの一角として期待される小島和哉は「個人の成績もそうですけど、チームがリーグ優勝できるように。まずは1年間離脱しないで投げることもそうですし、自分の中でもキャリアハイの数字を残せるように頑張りたいと思っています」と話せば、昨季オールスター明けは“無双”の投球を見せた種市篤暉は「結果を出して、みんなの力が必要ですけど、一個でも順位が上げられるようにフル回転していきたいと思います」と力を込めた。

 復活に燃える益田直也は「イチからだと思うので、開幕一軍、50試合、名球会、益田がまた復活したと求められるような成績を残せるように今も頑張っているので、頑張って成績を残したいと思います」と意気込めば、昨季はまさかの未勝利に終わった西野勇士は「年齢的にも来年が本当に自分自身の野球人生の今後を決めるような年になる。しっかり結果とパフォーマンスをしっかり出したいなと思っている」と燃えている。

◆ 野手陣の決意

 野手陣は昨季、交流戦から若手選手が積極的に起用され、経験を積んだ。昨季パ・リーグ新人王に輝いた西川史礁は「成長した姿で毎年、その前の年よりもキャリアハイしていくというのは成績的にもすごく大事になってくると思いますし、自分自身まだまだ満足していないので、上には上がいますし、そういう意味でももっともっとレベルアップして、次は3割、二桁本塁打を狙えるようなバッターになりたいと思っています」と、“二桁本塁打”、“打率3割”を目指す。

 西川と同学年で昨季チーム日本人最多の11本塁打を放った山本大斗は「長打率を上げるところと、出塁率を上げて、サブローさんもいっていますけど、OPSをあげたい」と話し、「チームはもちろんリーグ優勝、日本一しかない。個人としてはレギュラーを取ること、あとはホームラン王を取りたいので、そこだけは意識してこのオフからやっていきたいです」と、タイトル獲得に意欲を見せた。

 プロ7年目で初めて規定打席に立った藤原恭大も「僕より若い選手が多いので、中堅という立ち位置かわからないですけど、それくらいの気持ちを持って背中でもそうですけど、引っ張っていけるようにやっていきたいと思います」と、中心選手としての自覚を見せた。

 荻野貴司が昨季まで背負っていた『0』に志願して変更した髙部瑛斗は、「サブローさんは凄く熱いと言いますか、勝ちに全力な方なので、サブローさんをびっくりさせるくらい僕も熱く戦っていきたい。あの人の想像を超えられるようなものを見せたいなと思います」と、サブロー監督が想像を超えるような成績を残すつもり。

 高卒2年目の昨季、3番手捕手として開幕を向けるも、ワンチャンスをモノにした寺地隆成は「自分がマスクを被るんだということを第一の目標としてやっていく中で、ライバルもいる。それぞれいいキャッチャーがいるので、そこにしっかり割って入っていけるように。絶対に負けないんだという気持ちを1番に持ってやっていければと思います」と正捕手奪取に意欲を見せるが、24年捕手部門のベストナインに輝いた佐藤都志也も「全てにおいてキャリアハイもそうなんですけど、怪我してからキャンプができなかったので、リハビリ期間の中で、もう少し長打力を伸ばしていきたい。二桁というところもそうですけど、もっと長打力をやっていきたい」と負けるつもりはない。

 二遊間のレギュラー候補の小川龍成は「レギュラーと呼ばれるほどの結果を出して、1年間通してスタメンでレギュラーとして結果にこだわって結果を出せたらなと思います」と話せば、ショートのレギュラーを目指す友杉篤輝は「やることは変わらないですけど、監督が代わったら野球も変わると思うので、そこについていけるようにしながら自分をアピールできたらと思います」と話した。

 長年チームを引っ張ってきた中村奨吾も「サブローさんも言っていた通り、打てば試合に出られるとおっしゃっていたので、打つ方、守備ももちろんレベルを上げていかないといけないと思うんですけど、バッティングの方でしっかりキャンプ、オープン戦からアピールできるようにしていきたい」とバッティングでのアピールを誓い、今季から再びショートでプレーする予定の藤岡裕大は「年齢的にも上になってきたので、やらないといけないのはわかっていますし、若い子が出てきて、そういう選手になるべくやりやすい環境を整えてあげるのが僕らの役割。プレーもそうですけど、そういうことにも気を配りながらやってあげれば」と若手がプレーしやすい環境を作り、自身も結果を残していくつもりだ。

 昨季はシーズン序盤から苦しい戦いが続き、悔しい1年に終わった。今季こそは歓喜の秋を迎えたい。

取材・文=岩下雄太

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