ブルージェイズに加入した岡本和真(写真=Getty Images)

◆ 日本を代表するスラッガーがカナダ球団へ

 トロント・ブルージェイズは現地時間4日、巨人からポスティングシステムでのMLB移籍を目指していた岡本和真内野手(29)と4年総額6000万ドルの契約を結んだことを発表した。

 32年ぶりのワールドシリーズ制覇をあと一歩のところで逃したブルージェイズは昨年11月、FA市場の目玉とされた先発右腕ディラン・シースを球団史上最高額の7年総額2億1000万ドルで獲得。さらに、韓国球界でMVPに輝いた右腕コディ・ポンセと3年総額3000万ドル、3年連続30ホールドのアンダースロー右腕タイラー・ロジャースとは3年総額3700万ドルの契約を結ぶなど、充実のオフシーズンを過ごしてきた。

 飛躍を遂げたシーズンの勢いそのままに新年を迎え、念願だった日本人スター選手の獲得も実現させた。既にブルージェイズは贅沢税対象となる年俸総額が3億ドルを超え、球団史上最高域に達しているが、補強の手を緩めるつもりはないようだ。

 MLB公式のキーガン・マシソン記者は、起用法や資金面において「依然として完璧にフィットする」補強候補としてカイル・タッカーの名を挙げている。リーグ屈指の外野手であるタッカーはオールスターゲームに4年連続で選出され、シルバースラッガー賞を2度獲得。昨年12月にはフロリダ州にあるブルージェイズの練習施設を見学したことも報じられた。

 また、ボー・ビシェットを引き留める可能性も残されている。2016年のドラフト指名からチーム一筋のビシェットは昨季打率.311、OPS.840の好成績を残して球団10年ぶりの地区優勝に導き、キャリア初のFAに。遊撃が本職でありながら、二塁への転向にも前向きな姿勢を示しており、ヤンキースやレッドソックス、ドジャースなど複数球団から関心を集めている。

 マシソン氏は「岡本との契約は、ブルージェイズをタッカーやビシェットの市場から撤退させるものではない」と指摘。岡本の加入により野手陣容が固まったようにも見えるが、岡本は三塁だけでなく一塁や左翼の経験もあり、主に三塁手として出場していたアディソン・バージャーは右翼、アーニー・クレメントは二遊間も守るユーティリティ性を持つ。今後はトレードによる人員整理も並行しながら、更なる大型補強が展開されることになりそうだ。

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