<1月7日 横須賀市追浜・青星寮>
DeNA期待の精鋭ルーキーが、横須賀市追浜の若手選手寮「青星寮」に入寮した。
ドラフト1位・小田康一郎(青山大)は「環境も変わりますし、そこでの難しさや楽しさもあると思うので、そういう中で野球をやることはすごく楽しいなと感じています」と、ワクワクした表情で第一声を発した。初めての一人部屋には「自分の好きなように模様替えしてみたいです」と、ここでも笑顔を振りまいた。
オフは「肉離れがまだ治りきっていないので」と慎重に調整しながらも、「どんどん動けるようにはなっている。プロで通用する身体を意識しながら、年末年始を過ごしました」と、できる範囲でトレーニングを重ねてきたと明かす。幼なじみと恒例の初詣にも出かけ、「すごいというよりは『調子に乗るなよ』っていう感じでした」と笑い、「気を遣わずに会話できて居心地が良かったです」と精神面でもリフレッシュできた様子だった。
持参したのは、知り合いから贈られた青のダルマ。「新人王や優勝など、目指しているものがいろいろあるので、それを考えながら丸を書きました」と語り、片目にきれいに入った目を自画自賛。「チーム目標、個人目標を達成して、気持ちよくもう片方を入れたいです」と意気込んだ。
また、箱根駅伝で優勝した母校・青山学院大については「本当に毎年勝ち続けてすごいなと思います」と称賛。一方で「一応、野球部も勝っているんですけど、毎年冬は駅伝の話題ばかりで盛り上がりが消えるので、そこはちょっと寂しいですね」と嫉妬心をのぞかせつつ、「でも本当にすごかったですし、おめでとうと思っています」とフォローし、おちゃめな一面も見せた。
ドラフト2位・島田舜也(東洋大)は「今まで通りのトレーニングを、やりすぎない程度にやっていました」と準備万端を強調。持参したのは、顔の描かれた小さな握るタイプのお守り2つで、「おばあちゃんとおじいちゃんが買ってくれました。後ろにはそれぞれ『健康』『福』と書いてあります」と紹介した。「大学時代は毎朝、練習に行くときに握っていました」と懐かしそうに振り返る。
プロ生活に向けては「新人の立場なので、元気や声でしっかりアピールしたい」と宣言。「まずはこの環境、プロ野球の環境に慣れること。怪我なく1シーズン戦える体力と技術を身につけたい」と前を向いた。自身の最大の武器には「まっすぐ」を挙げ、「伸びる強さや、ミットを突き刺すような強さ」が特徴と説明。「引退してからも真っすぐにこだわって練習してきて、去年の秋のリーグ戦とはまた違う真っすぐを今は投げられています」と、フォーム修正による手応えを口にした。
ドラフト3位・宮下朝陽(東洋大)は「去年は足の肉離れがあったので、そのトレーニングと、体重をなるべく増やさないように、トレーニングの仕方や食事を意識してやってきました」と、コンディション作りを最優先にしてきたと告白。出身地の北海道では「家族と地元で有名なピザを食べました」と、しっかり英気を養ってきたという。
持参品は御朱印帳。「怪我が続いたので、助けを求めるという意味も込めて持ってきました」と理由を説明した。大阪・住吉大社についても「木村拓也さんのYouTubeで見て気になって」と明かし、アイドル好きの一面を披露。大ファンだという嵐のラストコンサートには「ちょうどファンクラブを抜けてしまって行けなかった」と悔しさをにじませたが、「野球で大活躍して、コネでちょっとでも覗けるぐらいになれたら」と冗談交じりに語り、場を和ませた。
さらに「小さい頃は霊感がありました」と“スピリチュアル男子”な一面も吐露。「今は自分の方が強いと思っているので、来ても戦えるぞというマインドでやっています」と、ここでも笑いを誘った。
最後は「やっぱりプロ野球選手は体が大事。怪我をしない体を作って、自分のペースで。周りが焦っていても自分は焦らず、やれることをしっかりやって、開幕1軍に入れるように頑張りたいです」と真剣な表情で決意表明した。
翌日から始まる新人合同自主トレへ向け、スタートラインに立った若き星たち。即戦力が期待される大卒上位指名トリオは、それぞれの思いを胸に、プロ野球界への航海を始める。
写真・文・取材/萩原孝弘