ヤクルト・山田哲人 (C) Kyodo News

 中田翔、山田哲人、岡本和真、鈴木誠也…。

 彼らは“右打者”、“高卒プロ入り”という共通点以外に、高卒4年目で大ブレイクしている。

 中田翔は07年の高校生ドラフト1巡目で日本ハム入りすると、1年目の08年は一軍出場がなく、2年目にプロ初出場を含む22試合に出場、3年目の10年が65試合に出場して、打率.233、9本塁打、22打点の成績を残した。

 そして4年目の11年は、開幕から19打席無安打スタートも、20打席目に初安打を放つと、同試合から8試合連続安打をマーク。開幕時は7番を打っていたが、打撃の状態を上げると、6番に打順が上がり、5月25日の中日戦では4番で起用された。5月が月間打率.288、5本塁打、20打点、6月が月間打率.300、3本塁打、15打点と打ち、自身初のオールスター出場を果たすなど、最終的には143試合に出場して、打率.237、18本塁打、打点はリーグ3位の91を記録した。

 山田は10年ドラフト1位でヤクルトに入団、1年目の11年は一軍出場なしながら、クライマックスシリーズで一軍デビュー。2年目の12年にプロ初出場を含む26試合に出場し、3年目の13年に94試合に出場して、打率.283、3本塁打、26打点の成績。

 4年目の14年は『1番・セカンド』で開幕戦に出場すると、4月終了時点で本塁打は前年を上回る4本塁打、打率は.291、17打点と好スタート。5月以降はさらに調子を上げていき、5月(.372)と8月(.373)と3割7分以上のアベレージを残し、7月から3ヶ月連続で月間6本塁打、終わってみれば、打率.324、29本塁打、89打点、15盗塁。193安打で最多安打のタイトルを獲得した。

 鈴木は13年ドラフト2位で広島に入団し、1年目にプロ初安打を放つと、2年目に36試合、3年目の15年に97試合に出場し、打率.275、5本塁打、25打点とブレイクのきっかけを作った。

 4年目の16年は故障の影響で開幕に出遅れたものの、4月5日に一軍昇格。4月終了時点で16試合に出場して、打率.250、3本塁打、14打点だったが、5月に入ると調子を上げていき、6月17日と18日のオリックス戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放ち、この日を境に才能を開花。7月は月間打率.372、5本塁打、22打点の成績を残すと、8月以降も打ちまくり、最終的には129試合に出場して、打率.335、29本塁打、95打点、16盗塁の活躍で25年ぶりの広島のリーグ優勝に大きく貢献した。

 岡本和真も15年ドラフト1位で巨人に入団し、1年目の15年にプロ初本塁打を放ったが、3年間で一軍出場数はわずかに35試合だった。それでも、4年目の18年はオープン戦で12球団トップの15打点をマークし、開幕レギュラーの座を掴むと、4月終了時点で打率.330、5本塁打、21打点の大暴れ。6月26日の広島戦 第3打席から7月5日のDeNA戦 第1打席にかけて32打席連続無安打を経験したが、8月は月間打率.340、8本塁打28打点、9・10月も打率.304、7本塁打16打点と勢いを取り戻した。チームで唯一全143試合に出場。シーズン途中から4番に座るなど、史上最年少での打率3割、30本塁打、100打点をクリアし飛躍を遂げた。

 中田、山田、鈴木、岡本と同じように今季“右打ち・高卒4年目”に該当するのが、浅野翔吾(巨人)。2年目の24年は夏場以降に出場機会を増やし、40試合に出場して、打率.240、3本塁打、18打点の成績を残した。レギュラー獲得が期待された昨季はオープン戦で打率.222と奮わず、開幕は二軍スタート。ファームでも苦しみ三軍落ちも経験するなど、昨季は29試合に出場して、打率.187、2本塁打、8打点の成績に終わった。

 松尾汐恩(DeNA)も“右打ちの高卒4年目”に当たる。松尾は“打てる捕手”として、3年目の昨季は77試合に出場して、打率.250、4本塁打、18打点の成績を残した。松尾の課題は好不調の波を小さくできるか。昨季は5月月間打率.429、8月も月間打率.313をマークしたが、3・4月が月間打率.174、7月も月間打率.100だった。好不調の波が小さくできれば、高卒4年目のブレイクに期待が持てる。

 その他、内田湘大(広島)、古川雄大(西武)、井坪陽生(阪神)、内藤鵬(オリックス)などが“高卒4年目の右打者”だ。今季、高卒4年目の右打者からブレイクする選手が出るか注目だ。

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