侍ジャパン・種市篤暉

 侍ジャパンの種市篤暉(ロッテ)が27日、『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2026名古屋 侍ジャパン vs 中日ドラゴンズ』にリリーフ登板し、1回を危なげなく無失点に抑えた。

 種市は4-0の4回に登板すると、先頭の上林誠知を2ストライクから154キロのストレートで二ゴロに仕留める。続く細川成也を2ボール2ストライクから6球目の外角143キロフォークで空振り三振。最後はボスラーを初球の156キロストレートで一ゴロに打ち取り、1回・11球、危なげなく打者3人で片付けた。

 種市は「リリーフ起用はわかっていたので、強いまっすぐと出力を出すことがメインだった。そこは出ていたので良かったと思います」と振り返る。

 ストレートは6球全て150キロを超え、ボスラーを一塁ゴロに打ち取った球は自己最速の156キロを計測。自己最速を投げ、「もっといきたいですね」と力強く宣言し、「リリーフなので、ショートイニングなので、そこは欲張っていきたいと思います」と続けた。

 ちなみに種市は25年2月3日の取材で、「僕の中で158キロを出したいと思っていて、160キロを目指した中でベストだと思います」と、昨年は158キロを目標に掲げていた。

 細川の初球に投じた外角の155キロ見逃しを奪ったストレートは非常に良かった。

 「本当に納得のいくできるまっすぐだったと思います」と納得のいくストレートが投げられた。

 また、昨年10月27日のZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習でのライブBPでは、上田希由翔、友杉篤輝に対してストレートが抜け気味だったが、4ヶ月が経過し、しっかりWBC球にもアジャストしているように見えた。

 「あの時は変えたてだったので、探りながらのライブBPだったと思うんですけど、今回は不安なく投げられました」。

 フォークは、4-0の4回一死走者なしで細川誠也に1ストライクから空振りを奪った2球目の144キロは軌道が変わったように見えた。本人に確認すると、「フォークに関しては毎球感覚は変えていました。指の力感だったり、セパレーション、捻転差をつけたりしながら投げたので、もうちょっと映像を見ながら、改善していきたいと思います」とのこと。細川を空振り三振を奪った外角のフォークはスライダー系だったが、「スピードを出したらフォースラするのが僕の特徴なので、もうちょっと真っ直ぐ落としたいと思います」と明かした。

 この日投じた球種はストレート、フォークのみだったが、縦に落ちるスライダー、カーブといったその他の球種はWBC球をしっかり操れているのだろうかーー。

 「スライダーを投げたかったですね。カウントに余裕がある時に投げたいですとは言っていたんですけど、ボスラー選手が初球打っちゃったので、次回試せたらという感じです」

 WBC球とともに、ピッチコム、ピッチクロックにもアジャストしていく必要がある。ピッチクロックに関しては、「意外と時間があるなと。そこまで自分的には焦る必要はないかなと思いました。だいぶ焦って投げている部分があったので、次回はゆっくり使ったり、1回外してみたり、ボールを交換してみたりやっていきたいと思っています」と話した。

 「本番もそうですけど、大阪でも投げる可能性があるので、いいところで投げられるように。リリーフ、先発に回ることがあるかもしれないので、そこは抑え続けられるように頑張りたいと思います」。世界中にTANEICHIを驚かせる日はもう間も無くだ。

取材・文=岩下雄太

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