「まずはバッティングでしっかり長打を出していけるようにやっていきたいと思います」。
ロッテの上田希由翔は練習試合、オープン戦に向けて、このように意気込んでいたが、その言葉通り、1日の韓国・ロッテとの練習試合でライトスタンドに一発を放つなど、ここまで対外試合9試合に出場して、打率.421(19-8)、1本塁打、5打点とバットでアピールしている。
上田は昨年秋の取材で「西岡さんに指導していただいて、ポイントが前すぎて、それによってポイントが前だと見る時間も少なくなってしまいます。見極められるボールはあるけど、振ってしまったりというのがあるって言っていただいたので、都城ではポイントを近くしながら、その中でもパワーを出せるところを教えていただきながら、バッティングはやっていました」と話していたが、一冬を超えて、「パワーもついてきたなというところがありますし、打球にうまくつながっていないなという時もあるので、そこは色々(西岡)剛さん、栗原(健太)さんにも教えていただいているので、それをしっかり繋げていけたらいいなと思います」と都城春季キャンプの時に話していた。
また、今季に向けて“OPS上げていきたい”と目標に掲げているが、「昨年も苦手なボールを振って、四球を取れるなというのがたくさんありました。単打を狙いにいって、もっと長打を打っていけば良かったなという時もあった。そういうところかなと思っています」と、OPSを上げるために必要になってくることを自己分析した。
二塁打、本塁打を増やしていきたい考えなのか訊くと、「そうですね、増やしていきたいと思います」と力強く宣言した。
◆ 守備力も向上
都城春季キャンプの守備練習を見ると、サードの守備がとても上手くなったように見える。特に三塁線の打球に対する守備は非常に良かった。
上田は「自主トレでも中村奨吾さんに教えていただきましたし、しっかりそれをやっていきたいと思う中で、松井稼頭央さんに教えて頂いたり、根元さんにも聞いたりしているので、ノックの打球ですけど、実戦になった時の打球でしっかり対応できたらいいなと思います」と話していた。その中で、3月1日の韓国ロッテとの練習試合で、2-4の7回二死走者なしで右打者のハン・テヤンが放った強烈な三塁線の打球を倒れ込みながら、逆シングルでキャッチし一塁へ送球してアウトにする好守備を見せた。
サードのレギュラーポジションを勝ち取るために、「一番はバッティングでアピールすることだと思いますし、その中でも年間通して使っていただけるような状態にしていけたらいいなと思っています。バッティングでアピールですけど、守備の面でもチームとしても走塁ができるようにと思います」と誓った。
サードのレギュラー争いは熾烈だが、決まった存在は誰もいない。上田はレギュラーを掴み取るチャンスである。それは、上田以外の選手にも言えることだ。上田がサードのポジションを勝ち取るために、打って、打って打ちまくる。
取材・文=岩下雄太