前回大会の決勝で9回の1イニングを締めた侍ジャパン・大谷翔平

 3月5にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026が開幕し、侍ジャパンも6日に初戦を迎える。今大会に向けて、侍ジャパンは平良海馬(西武)、石井大智(阪神)、松井裕樹(パドレス)といった抑え候補、リリーフを専門にしている投手が故障により出場を辞退。代わって代表に選出された投手が、普段チームでは先発を務める隅田知一郎(西武)、金丸夢斗(中日)とリリーフを専門にする藤平尚真(楽天)という顔ぶれになった。

 チームでリリーフを専任している投手を見ても、今大会は大勢(巨人)、藤平、松本裕樹(ソフトバンク)の3人しかいない。代表に選出されている投手ということもあり、どこのポジションでも対応できる能力を持っている可能性は高いが、本職のリリーフが少ないデメリットが出ないことを願うばかりだ。

 過去に侍ジャパンは第1回、第2回、前回第5大会に世界一に輝いているが、大会中に抑えを務めていた投手を見ると、第1回大会は近鉄・中日で抑えを務めていた大塚晶則(当時パドレス)が抑えを任され、5試合・5回2/3を投げ、1セーブ、防御率1.59。決勝のキューバ戦では、8回途中からマウンドに上がり、1回2/3を1失点に抑え、日本代表初の世界一に貢献した。

 第2回、第5回大会も世界一に輝いているが、第2回大会は藤川球児(当時阪神)を抑えで起用される見込みだったが、調子が上がらず、韓国との決勝戦ではダルビッシュ有(当時日本ハム)が登板している。第2回大会はセーブを挙げた投手は、第2ラウンドのキューバ戦で、先発・岩隈久志(当時楽天)の後を受けて、5-0の7回からマウンドに上がり、3回を無失点に抑えた杉内俊哉(当時ソフトバンク)のみ。

 前回大会もアメリカとの決勝戦で登板した大谷翔平(当時エンゼルス)、1次ラウンドのチェコ戦で3番手で登板し、5回からの5イニングを1失点にまとめた宮城大弥(オリックス)がセーブをマークしている。

 第1回大会は大塚という絶対的な守護神がいたが、第2回大会、第5回大会は決まった抑えはおらず、その時に調子の良い投手が一番後ろを担っている。今大会はリリーフ専任の投手が少ないが、僅差のゲームは誰が締めるのか非常に注目だ。

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