ロッテの和田康士朗が5日のソフトバンク戦、一軍の公式戦では24年10月4日のソフトバンク戦以来となる盗塁を決めた。
和田は3-4の8回二死走者なしからライト前に安打を放ったポランコの代走として登場。続く寺地隆成の1ボール1ストライクから3球目にスタートを切ると、二塁タッチアウトと判定されるも、サブロー監督が審判団にリクエストを要求。判定が覆ってセーフとなり、今季初盗塁を記録した。
◆ 昨季は代走での出場機会が減少
和田は21年に盗塁王に輝けば、22年まで強引に盗塁を仕掛けていたところを、成功率を求めた23年には21度の盗塁機会で20度の盗塁成功、24年は11度の盗塁機会全て成功させるなど、盗塁成功率が上がり、支配下選手登録となった20年から24年まで5年連続二桁盗塁を達成した。しかし、昨季は支配下選手登録後、自己ワーストとなる17試合の出場にとどまり、盗塁も0に終わった。
悪いことばかりではなかった。「毎日体調とかコンディションも違いますし、そういうことを考えて打席に立つことができたのは良かったかなと思います」。育成選手時代から代走での出場が多く、24年までは一、二軍合わせてシーズン最多打席数は23年の231打席が最高だったが、昨季は一、二軍合わせてシーズン自己最多の272打席に立ち、試行錯誤しながらも実戦での打撃経験を積めた。
昨季は二軍で多く打席に立てた一方で、“代走”での出場機会が減少。これまでの経験を踏まえて、今季に向けて代走の準備の部分で変えたことはあるのだろうかーー。
「特にはないですけど、去年1年間ほぼ代走をやっていなかったので、ブランクというんですかね、そういうのは少しありますね」
そうした不安はあったが、今季初出場となった5日のソフトバンク戦でしっかりと盗塁を成功させた。5日の試合ではホームに還ることができなかったが、試合終盤の痺れる場面での盗塁、1本の安打で長駆ホームイン、ランナー三塁にいる時は内野ゴロなどで生還する役割が求められる。「ランナー三塁とかだったら、内野ゴロで1点入れなくちゃいけないので、そういう意味で少しでもホームに近づくリードを取ったりとか工夫したりしていますね」
具体的に盗塁数、得点など、こだわっている数字があるのか訊くと、「なかなかマークも厳しくなると思うので、1個1個積み重ねていければいいかなと思います」と謙虚に答えた。
1点を争う重要な局面で、和田の“足”というのは、チームの大きな武器になる。「僅差が多くなればなるほど、僕の出番は多くなると思うので、しっかり与えられた役割で結果を出したいと思います」。プロである以上、スタメンでの出場を目指してはいるが、今はチームが求める役割を全うしていく。
取材・文=岩下雄太