トップバッター・牧秀悟の貴重な一打が、相川新監督に本拠地初勝利に大きく貢献した。
先発予定だったデュプランティエのインフルエンザ罹患による登板回避で、急遽先発マウンドに上った深沢鳳介は4回を最少失点に留めゲームメイク。その深沢の粘りに応えたい打線は、その裏に蝦名達夫のタイムリーで逆転に成功した。
ただその後の無死2-3塁のチャンスで石上泰輝と代打のダヤン・ビシエドが揃って凡退。連敗中のチームにとって嫌なムードの中、この日も1番に座った牧が三塁線を襲う鋭い当たりを放ち、貴重な2点を追加した。
牧はお立ち台にも登り「相手ピッチャーもすごくいいピッチャーでしたし、その中で達夫さんが逆転タイムリー打ってくれてチャンスだったので、何とか点取りたいと思って打席に入りました」と侍ジャパンでも共闘した金丸夢斗からの一打に納得の表情。
フルカウントからのジャストミートに「甘い球ではなかったんですけど、最後までしっかり打つことできてよかったです」と振り返った。
1番という打順にも「すごくやりがいがありますし、後ろのバッターもすごいいいバッターいるんで、とにかく初回からベイスターズらしい攻撃をできるように、まずは先頭の自分が勢いつけられるように頑張っていきたいなと思ってます」とここからも切り込み隊長としての役割を全うしたいとファンに誓った。
相川監督も「彼のバッティングは、もう皆さんも知っている通りなのでね」と日本でもトップクラスの打棒に絶対の信頼を置いていることを公言。
その中で連敗中は牧にランナーを溜めての攻撃がなかなかできなかったことを踏まえ「うまくつながっていかない状況でしたけれども、今日はそういう攻撃ができた」と頷いた。
もちろん牧が言うように1番として勢いをつけることも期待。「牧から始まる攻撃で一気に点数を取っていくことも重要ですし、逆に下位から上位に回して点を取ることもチームの課題。彼が得点を産んでくれている選手でもあるんです。そこも見てほしいですね」と現時点で出塁率.455で得点9はいずれもリーグトップの成績にも価値があると言い切った。
リーグ屈指の打力を誇る牧秀悟。この背番号2の変幻自在な活躍こそが、今後の浮沈を握る大きな鍵となりそうだ。
文・取材 / 萩原孝弘