ロッテ・山本大斗(撮影=岩下雄太)

 ロッテの山本大斗は11日の西武戦で、今季第1号本塁打を放った。

 1-5の8回一死走者なしの場面に代打で登場した山本は、糸川亮太が1ボールから投じた2球目のアウトコース132キロシンカーを振り抜くと、打球はレフトスタンドに突き刺す一発になった。

◆ 1打席にかける想い

 山本はプロ5年目の昨季、チーム日本人最多の11本塁打を放った期待の長距離砲。今季に向けては2月27日と28日に行われた『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2026名古屋 侍ジャパン vs 中日ドラゴンズ』の侍ジャパンサポートメンバーの一員として出場し、2試合連続適時打を放つなど、2試合合計3打数2安打2打点の活躍。

 試合での経験だけでなく、「めっちゃ鈴木誠也選手が憧れていたので、練習の時も結構教えてもらったり、自分から聞きに行って全部答えてくださった。めっちゃ勉強になっています。聞きたかったことを全部聞きました」と、憧れの存在だった侍ジャパン・鈴木誠也(カブス)に質問攻め。山本が聞きたかったことを、鈴木に全て聞け、非常に充実した時間となった。

 チームに戻ってからは、オープン戦で打率1割台と苦しみ、開幕一軍を掴んだが、レフト・西川史礁、センター・髙部瑛斗、ライト・藤原恭大が開幕時点でレギュラーとして固定され、ベンチを温める日々が続いた。

 「自分が打席に立って、例えば1打席で凡退しても、後悔しないように。あの時、振っておけば良かったなとか、しないように裏では最高の準備、ベストな準備をして打席に立つようにしています」。少ない打席機会で、結果を残すための準備を怠ることはない。

 4月3日のソフトバンク戦では、0-2の9回一死一塁の第1打席、杉山一樹に対し追い込まれてから、1ボール2ストライクから5球目の139キロ外角フォーク、6球目の外角153キロストレート、7球目の外角153キロストレートを見極め四球を選び、藤原恭大の逆転サヨナラ打に繋げた。

 山本はあの打席について「最初追い込まれるまでにフォーク、真っ直ぐずっといってたら、2ストライクから空振りの可能性があるなと思ったので、浮いたフォークだけ待っといて、もちろんヒットを狙いに行っていたんですけど、その中でもしっかりボールを選ぶところに意識を置いて打席に立っていました」と振り返る。

 前日の2日の日本ハム戦では、0-4の6回無死一塁の場面に代打で登場し、加藤貴之が3ボール2ストライクから投じた変化球を打ちにいくも、センターフライに打ち取られたが、捉えた当たりのように見えた。

 山本本人は「良いあたりじゃないですけど、シーズンが始まってからカウント3-2まで持っていけることがある。そこからボール球に手を出して、凡打というのが2回ぐらい続いていたので、(カウント)3-2からの選球眼、仕留めるところは自分でも意識していた。そういった面では、ソフトバンク戦で四球を選べたので、前の試合より改善できたのかなと思います」と、前日の反省を活かしたソフトバンク戦での四球となった。

 代打で四球を選んだ翌4日のソフトバンク戦で、『4番・ライト』で先発出場するも3打数0安打に倒れ、なかなか今季初安打を放てずにいたが、9日のオリックス戦の第3打席にWBC日本代表の宮城大弥のストレートをレフト前に弾き返し今季初安打。10日の西武戦は出場がなかったが、11日の西武戦で本塁打。現在2試合連続安打中だ。

 4打席立つために、「とにかく結果を残すことですかね。誰もが調子が良いわけではないので、落ちた人のところで入って、そこで活躍する。少ないチャンスをモノにするというのが僕のテーマですね」とキッパリ。

 「今現状、なかなかスタメンで出られていないので、途中から、なんでも良いので、とにかく自分が打ってチームが勢い付ければなと思います」。長打が少ないチームにおいて、山本の長打は魅力であり、大きな武器。とにかく、今季初本塁打をきっかけに、チームを、そして山本自身も勢いに乗っていきたい。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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