ニュース 2017.01.04. 17:30

球界にも旋風を…注目の青山学院大出身選手たち

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オリックスの吉田正尚

球界でも期待?“青学旋風”


 お正月の風物詩「箱根駅伝」が1月2日と3日に行われ、青山学院大が史上6校目の3連覇を成し遂げた。

 青学は昨年10月の出雲全日本選抜、11月の全日本大学駅伝も制しており、今回の箱根で大学駅伝三冠を達成。これは90年度の大東文化大、00年度の順天堂大、10年度の早稲田大に続く史上4校目の快挙となり、箱根の3連覇と大学三冠の同時達成は史上初のことであった。

 まさに黄金時代のまっただ中にある青学であるが、野球界にも活躍に期待したい同大学の出身者がいる。


オリックス期待の“青学コンビ”


 まずブレイク候補の筆頭として注目を集めているのが、オリックスの吉田正尚だ。

 昨年のドラフト1位でオリックスに入団した吉田は、球団の新人として実に73年ぶりの「1番スタメン」をゲット。途中ケガに苦しむ時期もあったが、8月に復帰して以降はさらにその自慢の打棒が炸裂。63試合の出場で規定には満たないながらも.290という打率をマークし、本塁打も10本記録した。

 このオフは台湾で行われたウインターリーグにも参戦。打率.556、6本塁打、29打点と格の違いを見せつけ、安打数も合わせて打撃四冠を独占。リーグの最優秀打者にも選出されている。

 糸井嘉男という大黒柱を失ったチームに希望の光をもたらす大暴れ。来季は中軸として年間通しての活躍に期待がかかっている。


 さらにそのオリックスにはもうひとり、注目の青学出身者がいる。こちらもプロ2年目の外野手・杉本裕太郎である。

 徳島商から青学に進み、JR東日本を経て昨年のドラフト10位でプロ入り。190センチ・92キロという恵まれた体格に抜群の身体能力を持ち合わせ、ツボにハマった時の飛距離は外国人打者にも全く引けを取らない。

 昨年は10位指名ながら一軍キャンプに抜擢されるも、一軍出場は3試合のみで3打数無安打の2三振。ファームでも打率.226と粗さを見せたが、そのポテンシャルには誰もが期待を寄せる。

 大学時代には2学年下の吉田と3・4番コンビを組んでいたこともあるだけに、一軍でのコンビ再現はなるか。大阪からの“青学旋風”に期待したい。

【オリックスの青学コンビ】
▼ 吉田正尚(オリックス)
敦賀気比高-青山学院大
⇒ 2016年卒

▼ 杉本裕太郎(オリックス)
徳島商高-青山学院大-JR東日本
⇒ 2014年卒


大記録へ歩むベテラン


 ベテランでは、ヤクルトの石川雅規に注目。2001年の自由枠でヤクルトに入団してから15年。積み上げた白星は152にのぼる。

 三浦大輔の現役引退により、今季からはNPB現役最多勝投手となった小さな巨人。1月22日に37歳を迎えるが、本人は通算200勝へ闘志を燃やしている。

 また、史上46人目の通算2500投球回にも残り63回2/3と迫っており、1500奪三振にも残り142個。ベテラン左腕の大記録への歩みにも注目だ。

 さらに野手では、ロッテの井口資仁も青学の出身。12月に42歳を迎えたベテランであるが、その勝負強さは未だ健在。あと1本と目前に迫る通算250本塁打や、あと270本としている日本通算2000本安打への挑戦にも期待がかかっている。

【青学出身のベテラン2人】
▼ 石川雅規(ヤクルト)
秋田商高-青山学院大
⇒ 2002年卒

▼ 井口資仁(ロッテ)
国学院久我山高-青山学院大
⇒ 1997年卒


その他の青学出身者


▼ 加藤匠馬(中日)
三重高-青山学院大
⇒ 2015年卒
☆大卒2年で一軍出場は4試合のみ...。今季こそ正捕手争いを。

▼ 東條大樹(ロッテ)
桐光学園高-青山学院大-JR東日本
⇒ 2014年卒
☆即戦力として期待も、1年目は期待に応えられず。2年目の逆襲に闘志を燃やす。

▼ 下水流昂(広島)
横浜高-青山学院大-ホンダ
⇒ 2011年卒
☆4年目の昨季は48試合に出場。飛躍のキッカケを掴むことは出来たか、今季が勝負の年になる。

▼ 小窪哲也(広島)
PL学園高-青山学院大
⇒ 2008年卒
☆選手会長としてチームをまとめ、25年ぶりVに貢献。一方で個人としては苦しい戦いが続いた分、今季に賭ける思いは強い。

▼ 大崎雄太朗(西武)
常総学院高-青山学院大
⇒ 2007年卒
☆昨年はキャリアワーストの一軍出場4試合と苦戦。まだ老け込む年ではない。
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