1位は昨季パの盗塁王
2016年の盗塁王はセ・リーグが山田哲人、パ・リーグが糸井嘉男、金子侑司が受賞した。近年は盗塁王争いの常連だった本多雄一(ソフトバンク)、聖沢諒(楽天)らの名前が上位に入ってくるシーズンが少なくなり、中島卓也(日本ハム)、西川遥輝(日本ハム)といった若い世代の選手たちが台頭してきた。ここでは、2012年からの5年間でNPBの盗塁数トップ10を見ていきたい。
1位は昨季パ・リーグの盗塁王・糸井の150盗塁。今年36歳を迎えるベテランは、本多、聖沢、片岡治大(現巨人)が激しい盗塁王争いを繰り広げていたときは圏外だったが、ここ数年急激に盗塁数を増加させている。
昨季はシーズン自己最多の53盗塁をマークし、故障や不振で苦しんだ15年を除き、毎年20盗塁以上を決めている。これまでは日本ハム、オリックスとパ・リーグの球団でプレーしてきたが、今季からセ・リーグの阪神に所属する。新天地となる阪神でも昨季のように盗塁数を積み重ねることができるか注目だ。
2位は西川の143盗塁。西川は12年が7盗塁、13年は22盗塁だったが、レギュラーに定着した14年以降は毎年30盗塁以上をマーク。14年は43盗塁で盗塁王に輝き、今季は2年ぶりにシーズン40盗塁以上を記録した。
3位は昨季日本でプレーしていないヘルマンがランクインした。ヘルマンは西武に加入した12年に41盗塁をマークすると、翌13年も40盗塁。オリックスに移籍した14年は30盗塁を記録した。移籍2年目の15年は17盗塁と減少し、同年オフに退団していた。
ランキング圏外では、昨季限りで現役を引退した“代走のスペシャリスト”鈴木尚広が60盗塁、盗塁王を期待されながらも毎年のように故障で離脱する荻野貴司(ロッテ)が88盗塁だった。
最近5年間の盗塁数トップ10
1位 糸井嘉男(阪神)
【5年間の盗塁数】150盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】53盗塁(16年)
2位 西川遥輝(日本ハム)
【5年間の盗塁数】143盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】43盗塁(14年)
3位 ヘルマン(前オリックス)
【5年間の盗塁数】128盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】41盗塁(12年)
4位 大島洋平(中日)
【5年間の盗塁数】127盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】32盗塁(12年)
5位 中島卓也(日本ハム)
【5年間の盗塁数】110盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】34盗塁(15年)
6位 本多雄一(ソフトバンク)
【5年間の盗塁数】107盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】34盗塁(12年)
6位 丸佳浩(広島)
【5年間の盗塁数】107盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】29盗塁(13年)
8位 梶谷隆幸(DeNA)
【5年間の盗塁数】105盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】39盗塁(14年)
9位 柳田悠岐(ソフトバンク)
【5年間の盗塁数】104盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】33盗塁(14年)
10位 陽岱鋼(巨人)
【5年間の盗塁数】103盗塁
【5年間のシーズン最多盗塁数】47盗塁(13年)