「検索」で見る野球界のトレンド
いまや誰もが日常的に触れ、使用するツールとなったインターネット。特に意識をしていなくても、何かを検索するのに「Yahoo!」や「Google」を使っているという人は多いのではないだろうか。
2017年になって1週間が経ったが、ここで2016年の野球界を「Googleトレンド」から改めて振り返ってみたい。
「Googleトレンド」とは、過去や現在の検索トレンド(傾向)が分かる機能で、「Google」検索での急上昇ワードなどを調べることができる。
昨年は「イチロー」、「田中将大」、「ダルビッシュ」という3選手(ワード)に絞って調べたが、今年はイチローが所属する「マーリンズ」、108年ぶりの世界一に輝いた「カブス」、そして「ダルビッシュ」、「大谷翔平」の4つのワードについて、日本国内でどのような検索傾向があったのか調べてみた。(※対象期間:2016年1月1日から2016年12月31日)
イチロー無双をしのいだ“悲劇”
まず「マーリンズ」が最も多く検索されたのは、9月25日~10月1日にかけての1週間だった。
これは9月25日にエースのホセ・フェルナンデス投手がボート事故のため急死したというニュースが駆け巡ったためだと推測できる。この衝撃的なニュースは、イチローがメジャー通算3000安打を達成した8月6日前後の検索回数を大きく上回った。
ただし、「マーリンズ」の関連キーワード(※マーリンズとともに検索されたワード)を見てみると、「マイアミ」や「イチロー」が上位に並んでおり、年間を通して見ればやはりイチローの注目度が高かったことがわかる。
続いて「カブス」はどうだっただろうか。11月2日にワールドシリーズを制覇したため、10月30日~11月5日の検索回数がずば抜けていた。
関連キーワードは「川崎」「呪い」が上位。世界一の瞬間をベンチで見守った川崎宗則だが、一時はソフトバンク復帰の可能性も取り沙汰され、その去就が注目を集めている。今週になってカブスとのマイナー契約が報じられたが、正式な発表はまだない。
ダルビッシュの関連ワードに謎の人物
続いて、トミー・ジョン手術から見事な復活を遂げた「ダルビッシュ」の検索傾向を見てみよう。注目の関連キーワードとしては、「ダルビッシュ」とともに「塚口」というワードで多く検索されていた時期があった。
この「塚口」とはいったい誰?それともどこ?なのだろうか。調べてみると、ダルビッシュがTwitterで“やり取り”をしていた人物のようだ。
なにやらTwitterを頻繁に更新することで知られるダルビッシュが、この塚口氏と“レスバトル”を繰り広げていたらしい。気になる方は一度検索してみてはいかがだろうか。
最後に、2016年プロ野球界の話題を独占した日本ハムの「大谷翔平」を調べてみると、関連キーワードには「彼女」「熱愛」といったワードが登場。やはり一般人からの注目度も高いだけに、“将来”に関心を寄せているファンも多いようだ。
2017年は3月からWBCが開幕することもあって、野球界への注目度はより一段と高くなるだろう。来年の今頃に再び「Googleトレンド」で野球界を振り返るのを楽しみにしたい。
文=八木遊(やぎ・ゆう)