コラム 2017.09.07. 12:45

「ビッグ3」に代わり「1989年世代」を牽引する選手たち

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広島・丸佳浩(C)KYODO NEWS IMAGES

広島を牽引する丸、安部も“ビッグ3”と同ドラフトでプロ入り


 2007年高校生ドラフト会議では、「高校ビッグ3」の存在が注目を浴びていた。「高校ビッグ3」とは、中田翔(大阪桐蔭高)、佐藤由規(仙台育英高/現・由規)、唐川侑己(成田高)の3人である。結果、全11球団(裏金問題があり西武は指名権剥奪)の1巡目指名は3選手に集中することに。中田に4球団、佐藤に5球団、唐川に2球団が入札し、それぞれ日本ハム、ヤクルト、ロッテが交渉権を獲得し入団に至った。

 ここまでの9年間で、3選手ともに一定の成績を残してきたことは間違いない。しかし、近年はそれぞれ故障の影響や不調などもあり、思うような成績を残せていないことも事実だ。そんな中、高校時代から「1989年世代」(1989年4月2日~1990年4月1日生まれ)を引っ張ってきた「ビッグ3」に代わり、この世代をけん引している選手たちに注目したい。

 「ビッグ3」と同じ2007年高校生ドラフトで唐川の抽選に外れた広島が、ハズレ1位で指名したのが安部友裕(福岡工大城東高)だった。安部は昨シーズン、三塁のポジションをルナと併用で起用されキャリアハイの115試合に出場。打率.282(259打数73安打)の成績を残しブレイク。今シーズンは開幕スタメンからは外れたものの、4月下旬からレギュラーに定着した。5月の規定到達時には、一時、首位打者になるなど打撃も好調。以降も打率3割をキープしチームに大きく貢献している。

 また、同ドラフトで広島が3巡目で指名したのは丸佳浩(千葉経済大付高)だ。丸は入団4年目の2011年にレギュラーを獲得すると、毎年安定した成績を残し、今やチームに欠かせない中軸へと成長した。今シーズンも勝負強い打撃を見せ、安部と共に首位打者争いを演じている。

 その他にも高卒組では、岩崎翔(ソフトバンク1巡・市船橋高)、武隈翔太(西武4巡・旭川工高)など、一軍の戦力として活躍する選手たちが多数存在する。


「1989年世代」のトップは日本のエースに!


 甲子園で活躍した高卒組が大きく取り上げられてきた「1989年世代」ではあるが、大卒・社会人組からも好選手が多く輩出されている。その筆頭格が日本のエースでもある菅野智之(巨人)だろう。菅野は東海大相模高校から東海大へ進学。浪人を経て2012年ドラフト1位で巨人へ入団すると、昨シーズンまでの4年間で44勝を記録。今シーズンもここまで14勝をマークするなど自身初の沢村賞も視野に入っている。いまや「1989年世代」のトップランナーといっても過言ではないだろう。

 菅野と、巨人&日本代表でバッテリーを組む小林誠司もこの世代。広陵高校時代は夏の甲子園決勝で涙をのんだが、同志社大、日本生命を経て2013年にドラフト1位で巨人へ入団。長らく正捕手として君臨した阿部慎之助からバトンを受け取り巨人の正妻を務めている。

 また、2連覇へ向けて快走中の広島は丸、安部だけでなく、菊池涼介、田中広輔、野村祐輔らも同世代。「タナ・キク・マル」に安部、野村とチームの中心を「1989年世代」が担っている。

 「1989年世代」の高卒組がデビューしてから10年が経った。高校時代トップを走っていた中田、由規、唐川に追いつけ追い越せでプレーしてきた同世代が、文字通り追いつき追い越した。しかし、彼らはまだ28歳。再び「ビッグ3」が世代をけん引するような活躍を見せるのか!?球界の第一線で活躍する「1989年世代」から目が離せない。


<主な1989年世代>

・2007年高校生ドラフト
中田 翔(大阪桐蔭高⇒日本ハム1巡)
佐藤由規(仙台育英高⇒ヤクルト1巡)
唐川侑己(成田高⇒ロッテ1巡)
岩崎 翔(市船橋高⇒ソフトバンク1巡)
安部友裕(福岡工大城東高⇒広島1巡)
丸 佳浩(千葉経済大付高⇒広島3巡)
中村 晃(帝京高⇒ソフトバンク3巡)
武隈祥太(旭川工高⇒西武4巡)

・2011年ドラフト
野村祐輔(広陵高⇒明治大⇒広島1位)
藤岡貴裕(桐生第一高⇒東洋大⇒ロッテ1位)
菊池涼介(武蔵工大二高⇒中京学院大⇒広島2位)
鈴木大地(桐蔭学園高⇒東洋大⇒ロッテ3位)
田島慎二(中部大一高⇒東海学園大⇒中日3位)

・2012年ドラフト
菅野智之(東海大相模高⇒東海大⇒巨人1位)

・2013年ドラフト
小林誠司(広陵高⇒同志社大⇒日本生命⇒巨人1位)
吉田一将(青森山田高⇒日本大⇒JR東日本⇒オリックス1位)
田中広輔(東海大相模高⇒東海大⇒JR東日本⇒広島3位)

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