ワールドシリーズでは悔しいマウンドとなったダルビッシュ有

◆ WSで悔しいマウンドとなったダル

 熱戦となったワールドシリーズから2週間以上がたった。ダルビッシュ有と前田健太という2人の日本人投手を擁したドジャースを応援していた日本のファンも多かったのではないだろうか。

 結果はご存じの通り、第7戦にダルビッシュが2回途中にノックアウトされ、アストロズに軍配が上がった。ダルビッシュはシリーズ第3戦でも、同じく2回途中で降板しており、ワールドシリーズは2試合合計で0勝2敗、防御率21.60という散々な成績が残った。

 もしダルビッシュが2試合のうち1つでも試合を作っていれば、違う結末を迎えていたかもしれない。“たられば”になるが、ドジャースファンならそう考えるのは当然だろう。

 ワールドシリーズ2試合の結果とそのインパクトの大きさから「ダルビッシュはポストシーズンに弱い」という烙印を押されかねない。実際にダルビッシュのポストシーズン通算成績は、6試合に登板し、2勝4敗、防御率5.81である。ただ、この2勝は今年の地区シリーズ(ダイヤモンドバックス戦)とリーグ優勝決定シリーズ(カブス戦)で挙げたもの。その2試合では、11回1/3を投げ2失点、防御率1.59としっかりと自身の役割を果たしていた。

 確かにワールドシリーズでの投球は不甲斐なかったが、ポストシーズンというくくりで考えれば、チームをワールドシリーズに導く貢献者だったことは間違いない。

◆ あの投手もポストシーズンに弱かった

 「ポストシーズンに弱い投手」といえば、現役屈指の投手、クレイトン・カーショーも数年前まで頻繁に名前が挙げられていた。今季は惜しくも逃したが、29歳にしてすでに3度のサイヤング賞に輝いている左腕だ。

 カーショーは、ルーキーイヤーの2008年にポストシーズンでも登板。リリーフで2試合に投げたのを皮切りに、2014年にかけて、ポストシーズンでは合計11試合に登板。しかし成績はというと、レギュラーシーズンの投球からは考えられないような、1勝5敗、防御率は5.12という結果に終わっていた。

しかし、2015年以降は3シーズンで合計13試合、6勝2敗、防御率3.80と持ち直している。ただし防御率に関しては、カーショーとしては、納得できる数字では決してない。

 現在はフリーエージェントとなっているダルビッシュ。ファンとしては、ポストシーズンを狙える強豪と契約し、今年のワールドシリーズで着せられた汚名を返上する機会がいち早く訪れることを願わずにはいられない。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。 野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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