ヤンキースの田中将大

◆ メジャー挑戦後ワーストの防御率

 田中将大にとって、2017年はいい時と悪い時の差が激しい、極端なシーズンとなった。

 4年連続2ケタとなる13勝を挙げたが、敗戦数は自身初の2ケタ(12敗)を喫した。防御率4.74は規定回数に到達したメジャー58投手中50位と低迷。エースとしては物足りない成績に終わったと言っていいだろう。

 シーズンを通して目立ったのが不用意な被弾だ。被本塁打数はメジャーワースト4位タイの35本に上った。試合序盤から一発を浴びることもあれば、好投しながら中盤以降に突如、本塁打をきっかけに崩れるシーンも見られた。

 特に、試合立ち上がりの不安定さが目立った。初回(1回表裏)の成績は、2016年の防御率1.16(31イニングで自責点4)から、今季は6.30(30イニングで自責点21)に悪化。立ち上がりに失点する場面が多々あった。

 一方で奪三振率はメジャーでは自己ベストとなる9.79をマーク。レギュラーシーズン最終戦では、7回を投げ15三振を奪うなど、好調時は相手打線を手玉に取ることもあった。

 球種の傾向を見ると、直球の割合がデビューイヤーから毎年下落している点が気がかりだ。1年目の2014年は全投球の40.6%が直球だったが、2年目以降は32.5%、31.6%、昨季は27.6%まで下がった。田中は、1年目に右肘を故障して以降、本格派から技巧派へとモデルチェンジ。技巧派と言うと聞こえはいいが、今季の田中は軟投派だったと言っていいかもしれない。

 幸い、今季田中が投じた直球の平均球速はメジャー4年間で最速だった。来年は原点でもあるストレートの割合を増やしたい。そうすることで、スライダーやスプリットがより生きるはず。

 田中にとって、いい時と悪い時の差が激しいシーズンとなったが、ポストシーズンでの3登板は印象深かった。クリーブランド・インディアンスとの地区シリーズでは7回を3安打、無失点の好投。続くヒューストン・アストロズとのリーグ優勝決定シリーズは、2試合、13イニングを2失点に抑えた。

 ポストシーズンで見せた田中が本物なら、来季は自身初の15勝以上は堅い。果たして来季は「ジキルとハイド」、どちらの田中をより多く見ることになるだろうか。

▼ 田中将大
田中将大,
生年月日:1988年11月1日(29歳)
身長/体重:190センチ/97キロ
投打:右投右打
ポジション:投手
経歴:駒大苫小牧高-楽天(06年高D1)-ヤンキース
[今季成績] 30試 13勝 12敗 奪三振194 防御率4.74
[通算成績] 105試 52勝28敗 奪三振639 防御率3.56

文=八木遊(やぎ・ゆう)

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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