コラム 2018.01.09. 17:00

過去25年間で1度だけ…連続日本一の難しさ

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ソフトバンク・工藤監督(C)KYODO NEWS IMAGES

前人未到の9連覇


 成人の日があったこの週末。厳しい寒さの中、日本各地で冬のスポーツが盛り上がりを見せた。

 全国高校サッカー選手権では、前橋育英(群馬)が流通経済大柏(千葉)を下し、悲願の初優勝を飾った。一方、全国大学ラグビー選手権では、絶対王者・帝京大が明治大を振り切り、前人未到の9連覇を達成。毎年メンバーが入れ替わる学生スポーツにおいて、とてつもない快挙といっていいだろう。

 「9連覇」と聞くと、野球ファンはON時代の巨人を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。川上哲治監督率いる巨人は、1965年から73年にかけて9連覇を達成。昭和の時代に流行した「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉があるが、当時は巨人が球界の盟主として人気・実力ともにNo.1の位置に君臨していた。


連覇への挑戦


 その9連覇が始まった1965年の秋、プロ野球界に導入されたのがドラフト会議だった。

 戦力均衡を目的としたものであるが、当時の巨人は「王・長嶋」を筆頭にすでに多くの名選手を抱えており、ライバル球団の追随を許さない。その後、1980年代にはパ・リーグで西武が台頭。1982年から92年の11年間で、2度の3連覇を含む8度の日本一に輝くなど、まさに黄金時代を築き上げた。

 この西武が90~92年に3連覇を果たしたのを最後に、プロ野球界で日本シリーズ3連覇以上を成し遂げたチームはいない。2連覇も過去25年間で1度だけだ(2014~15年・ソフトバンク)。

 ドラフトに加えてFA制度やポスティングによる選手のメジャー流出など、現在のプロ野球界は常勝チームを築きにくいシステムとなっている。そんな中、今季はソフトバンクが再び連続日本一に挑む。

 ソフトバンクといえば、4億円プレーヤーを8人も抱えるなど豊富な資金力もさることながら、中長期ビジョンに基づく育成能力は12球団でも屈指。今年のペナントレースでも本命中の本命と目され、ライバル球団からソフトバンク包囲網を張られるのは必至の状況だ。

 厳しいマークの中、再び2連覇を目指す若鷹軍団。巨人のV9に匹敵するような常勝チームを築いていくことができるか。まずは西武以来の日本シリーズ3連覇へ、今季はその“権利取り”がかかるシーズンとなる。


【過去の日本シリーズ3連覇以上】
1951~53年:巨人(3連覇)
1956~58年:西鉄(3連覇)
1965~73年:巨人(9連覇)
1975~77年:阪急(3連覇)
1986~88年:西武(3連覇)
1990~92年:西武(3連覇)


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