コラム

2018年・プロ野球のここを見ろ! ~金字塔に挑む選手たち~

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ソフトバンク・内川=ヤフオクドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

今季、名球会のブレザーを手にする選手は?


 プロ野球選手にとって、切っても切れないのが個人記録である。選手にとって名誉であり、ひとつの目標となる名球会入りの条件に近づいた選手もいれば、前人未到の大記録に挑もうという選手もいる。大記録達成の際には休場は大盛り上がりになることは間違いないだけに、ファンなら一度その現場に立ち会ってみたいと思うことだろう。

 そこで、2018年シーズン中に達成濃厚な記録の数々を紹介する。


幕張の安打製造機の悲願達成なるか?


 まずは野手の記録から。通算2000本安打をはじめ、スラッガーの証と言える本塁打数、さらに無事これ名馬の象徴とも言える試合数まで多岐にわたる。

▼ 通算2000本安打
内川聖一(ソフトバンク)
☆通算2000本安打まで残り25本
昨季、阿部慎之助(巨人)や鳥谷敬(阪神)らが達成した通算2000本安打。打者にとって最大の栄誉と言っても過言ではない大記録だ。そして今季、達成間違いなしと言われているのが内川である。昨季の時点で通算104本にまで迫っていて、例年のペースならばオールスター前に達成していてもおかしくはなかったが、首を痛めて6月に登録を抹消されると、オールスター明け直後に左手骨折などの故障に見舞われ、10年ぶりに規定打席を逃した。そのため今季に持ち越しとなったが、順調にいけばシーズン開始直後である4月中の達成もあり得るだろう。

福浦和也(ロッテ)
☆通算2000本安打まで残り38本
ここ数年、毎年のように大記録達成を期待される「幕張の安打製造機」。現在でもソフトバンク打線の中軸を担っている内川とは異なり、レギュラーから離れて久しく、ここ2年の安打数は20本→30本。これだけ見ると達成は厳しそうに見えるが、今季は井口資仁新監督の下で横一線のスタート。福浦が守るファーストにも明確なレギュラーはいないため、出場機会が増える可能性も十分に考えられる。まさに千載一遇の大チャンスだ。


▼ 通算400本塁打
阿部慎之助(巨人)
☆通算400本塁打まで残り12本 
スラッガーの指標とも言える通算本塁打数。歴代ベスト20に名を残すには400本塁打が必要不可欠と言えるだろう。その大台に迫っているのが現在通算本塁打ランキング20位の阿部。達成まであと12本塁打は全盛期ならば楽勝と言えそうな数字だが、直近3年の最高は15本塁打とやや寂しい数字。しかし、故障に泣いた2016年でも12本塁打を放っていることを考えると、達成は可能だろう。例年夏場に調子を上げる傾向があるだけに、マイルストーンに到達するのはペナントレースも佳境の8月頃になるかもしれない。

中村剛也(西武)
☆通算400本塁打まで残り43本 
「規定打席にさえ到達すれば本塁打王」という凄まじい記録を保持していた中村。昨年でそのジンクスが途切れたとはいえ、長打力はいまだ健在。残り43本という数字はかなり多いが、この10年で40発以上を記録したのは3回、うち1回は「飛ばないボール」と揶揄された統一球が使用された2011年のもの。元来の力を考えたら射程圏内に入ったと言えそうだ。とはいえ、本数が本数だけに今季中の達成には試合に出場し続け、本塁打王争いをすることがマスト条件。となると、シーズンの終盤までずれ込みそうだ。


▼ 通算2000試合
鳥谷敬(阪神)
☆通算2000試合まで残り26試合
あまり注目されないが、主力選手の証とも言える数字の1つが出場試合数。大記録にあと26試合と迫っているのが鳥谷だ。阪神のショートを長年守ってきたが、一昨年の不振を受けて昨季はついにサードへコンバート。これが功を奏したか、全盛期並みの成績を残してゴールデングラブ賞を受賞し復活をアピールした。プロ入り2年目以降、全試合に出場するなど故障には強い。よほどのことがない限り、開幕からスタメンを張ることは必至だ。ちなみに阪神の今季26試合目は5月1日の対DeNA戦。ホームの甲子園球場で開催されるだけに、大記録達成を願う阪神ファンは早めにチケットを押さえておきたい。


外国人投手初の名球会入りがかかるサファテ


 続いて投手たち。野手に比べると少々地味ではあるが、それでも前人未到の大記録に挑もうかという選手が開幕を待ち焦がれている。

▼ 通算1000試合登板
岩瀬仁紀(中日)
☆通算1000試合登板まであと46試合
2015~16年でわずか15試合の登板に終わった岩瀬。しかし、昨季は左のセットアッパーとして起用されると、米田哲也が持っていた通算登板数の記録を40年ぶりに更新。その記録を、前人未到の954登板まで伸ばした。ここまでくると次なる目標は通算1000登板。残り46登板というのはかなり難しそうに思えるが、チームの投手事情を考えるとまだまだ必要な戦力なのは間違いない。シーズン終盤の9月には大記録達成で名古屋がお祭り騒ぎになるかもしれない。


▼ 通算250セーブ
デニス・サファテ(ソフトバンク)
☆通算250セーブまであと27セーブ 
助っ人外国人選手の名球会入りは現時点ではアレックス・ラミレスのみだが、今季、史上2人目、投手としては史上初の快挙に挑むのがサファテ。オーバースローから繰り出される平均150キロ超の速球とカーブやフォークのコンビネーションで奪三振を量産。わずか7シーズンで229セーブを稼いで、名球会入りの条件である通算250セーブを射程圏内に捕らえた。

ソフトバンク移籍以降、30セーブを割った年は一度もなく、27セーブは故障さえなければ達成間違いなしと言えるはず。ちなみにこの2年、サファテが27セーブ目を達成したのは7月6日(2016年)と8日(2017年)。2018年の日程で見るとこの期間にオリックス戦が2試合組まれているが、いずれもビジターゲーム。大記録をどこで達成するかも見ものだ。

 調べてみると、数々の大記録が迫っている今季のプロ野球。マイルストーン到達試合を予測して、早めに観戦スケジュールを組み立ててみるのもいいだろう。


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

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