コラム

かつての輝きを取り戻せ!今季復活にかける男たち

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昨季通算200ホールドを達成するなど、復活の兆しも見せた中日・浅尾拓也(C)KYODO NEWS IMAGES

カムバックに期待…


 日本野球機構が表彰する「カムバック賞」というタイトルを聞いたことがあるだろうか。ケガや病気による長期離脱、または不振から復活を果たした選手が選出される賞である。

 いつからか、選手生命の危機に陥るケガや大病を患った選手が受賞する流れになり、「該当者なし」というシーズンも多い。セ・リーグでは昨季、中日の岩瀬仁紀が受賞するなど過去10年で4人が受賞しているが、パ・リーグでは2001年を最後に受賞者がいない状況だ。

 今回はケガなどで近年は出場機会が大幅に減った選手の中から、今季復活を遂げる可能性が高そうな5選手を独断で選んだ。いずれの選手もかつて放った輝きは失っているが、実績・実力は抜群。この中から今季、完全復活を果たす選手はいるのだろうか。


復活に期待する選手・5選


▼ 西岡 剛(阪神/内野手)
生年月日:1984年7月27日(33歳)
身長/体重:182センチ/84キロ
投打:右投両打
経歴:大阪桐蔭高-ロッテ-ツインズ-阪神
[昨季成績] 32試 率.228(92-21) 本0 点5

 阪神に加入して6年目を迎えるかつてのスピードスター。ロッテ時代の2010年には200安打超え、そして首位打者を獲得するなど、プロ野球界屈指の遊撃手だったが、阪神での5年間は故障に悩まされ続けている。

 規定打席に到達したのは加入1年目の2013年だけ。2016年7月にアキレス腱を断裂する大ケガをしたが、1年後の去年7月に一軍復帰。32試合の出場で、打率.228に終わった。若手を中心に内野のレギュラー争いは熾烈だが豊富な経験を武器に割って入れるだろうか。


▼ 浅尾拓也(中日/投手)
生年月日:1984年10月22日(33歳)
身長/体重:182センチ/75キロ
投打:右投右打
経歴:常滑北高-日本福祉大-中日
[昨季成績] 4試(3.0回) 0勝0敗1ホールド 防12.00

 西岡と同じ1984年世代。2011年には防御率0.41をマークし、リーグMVPも受賞した。しかし登板過多がたたったのか、12年頃から故障に悩まされ、16年は一軍登板なくシーズンを終えた。

 昨季は2年ぶりに一軍登板を果たしたが、4試合の登板で防御率12.00と結果は残せなかった。チームメートの岩瀬に続く完全復活に期待したい。

▼ 川端慎吾(ヤクルト/内野手)
生年月日:1987年10月16日(30歳)
身長/体重:185センチ/86キロ
投打:右投左打
経歴:市立和歌山商-ヤクルト
[昨季成績] 一軍出場なし

 2015年に首位打者に輝き、通算打率は3割を超える巧打の内野手。1年前のキャンプ中に椎間板ヘルニアを発症。8月には手術を受け、まさかの一軍出場なしに終わった。

 この春季キャンプではフリーバッティングもこなしており、このまま万全の状態で開幕を迎えることができれば、再び3割も狙える実力があることは間違いない。


▼ 高橋朋己(西武/投手)
生年月日:1988年11月16日(29歳)
身長/体重:174センチ/83キロ
投打:左投左打
経歴:加藤学園高-岐阜聖徳学園大-西濃運輸-西武
[昨季成績] 3試(2.2回) 0勝1敗 防6.75

 2014年~15年の2年間で合計51セーブを挙げたサウスポー。16年4月に左肘の故障が判明し、同年トミージョン手術を受けた。

 すでにリハビリを終え、昨年10月に1年半ぶりの一軍マウンドに復帰済み。今季は中継ぎからの再スタートとなるが、年齢的には守護神への返り咲きも不可能ではないだろう。


▼ 鶴岡慎也(日本ハム/捕手)
生年月日:1981年4月11日(36歳)
身長/体重:175センチ/78キロ
投打:右投右打
経歴:樟南高-三菱重工横浜硬式野球クラブ-日本ハム-ソフトバンク-日本ハム
[昨季成績] 29試 率.321(28-9) 本3 点5

 ここまでに紹介した4選手とは違い、故障していたわけではないが、成績面で“カムバック”を果たす可能性が高そうなのがこの選手だ。

 過去4年間をソフトバンクで過ごしたが、オフにFA権を行使し、古巣に復帰した。昨季は29試合という限られた出場機会の中で.321という高打率を残した。若い選手が多い日本ハムとしても、ベテラン捕手の存在は必要不可欠なものとなるだろう。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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