コラム

二刀流の1年目、現地はどう見る? 大谷翔平の1年目“予測値”が公開

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大谷翔平

メジャーも球春到来


 ダルビッシュ有のシカゴ・カブス入りがついに報じられた。

 2月に入ってもFA選手たちの去就がなかなか決まらないなか、キャンプ直前でようやく決着。報道によれば6年1億5000万ドル(約163億円・出来高含む)という大型契約になるという。

 メジャーのキャンプは今週からスタート。と言っても一斉ではなく、先に投手陣がキャンプインを迎え、野手は約1週間遅れで合流するという形になる。いよいよアメリカでも球春到来となるが、今季の注目は何といっても大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の存在だろう。

 若き日本のスーパースターは、日本だけでなくアメリカでも大きな期待をかけられている。MLB公式サイトや各社のプロスペクトランキング(若手有望株の活躍予測ランキング)では、1位もしくはそれに匹敵する評価を受けているほど。また、現地の幾つかの予測システムでは、はやくも大谷の1年目の具体的な成績予測まではじき出している。

 今回取り上げたいのが、『Steamer Projections(スチーマープロジェクション)』という10年ほど前に編み出された比較的新しい予測システムだ。今回は大谷以外にも、日本が誇るダルビッシュ、田中将大、前田健太の先発投手4人の成績予測も以下に列挙した。

【スチーマープロジェクション・2018年成績予測】

▼ 大谷翔平(エンゼルス)
24試合 10勝7敗 防御率3.56 奪三振率11.12 WAR 3.0

▼ ダルビッシュ有(カブス)
29試合 11勝9敗 防御率3.82 奪三振率10.19 WAR 3.5

▼ 田中将大(ヤンキース)
29試合 12勝9敗 防御率4.00 奪三振率8.61 WAR 3.2

▼ 前田健太(ドジャース)
23試合 8勝7敗 防御率4.16 奪三振率8.78 WAR 1.6


 ダルビッシュと田中の各数値は控えめな気もするが、過去の故障歴や昨季の成績を鑑みると妥当なところだろうか。

 大谷はというと、勝利数は田中の12勝、ダルビッシュの11勝に次ぐ10勝と予測されている。防御率は4人の中では最もいい3.56。奪三振率は3人を大きく上回る数値となったが、様々な指標からチームへの貢献度を評価するWAR(Wins Above Replacement)では、田中よりやや低い3番目の3.0となった。


“二刀流”への期待


 また、アメリカでも“二刀流”での活躍が期待される大谷。もちろん、スチーマープロジェクションでは大谷の打者成績も予測されている。

【大谷・打者成績予測】
57試合 打率.261 本塁打9 打点27 盗塁2 WAR0.5

 大谷が指名打者として週2回先発すれば、50~55試合ほどの出場となるだろう。そして、スチーマープロジェクションがはじき出した大谷の打者としてのWARは0.5。したがって二刀流としての大谷のWARは合計3.5ということになる。これで田中の3.2を上回ることになり、ダルビッシュとは同じ数字になる。

 金銭面では“超格安”となっただけに、1年目からダルビッシュに匹敵する貢献度を示せば、エンゼルスにとってこれ以上ない買い物だったといえるだろう。果たして、大谷は予測されているようなインパクトを1年目から残すことができるだろうか。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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