コラム

あの論争が再燃? 大谷に新人王の“資格”はあるか

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エンゼルス・大谷翔平

大谷の新人王はある?


 日米で大谷翔平への注目が高まっている。オフにポスティング制度で日本ハムからロサンゼルス・エンゼルスに移籍した大谷。二刀流として、メジャーではベーブ・ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」に期待が集まるなか、あの“論争”が再燃する可能性を秘めている。

 大谷が今季、「2桁勝利、2桁本塁打」に匹敵する活躍を見せることできれば、当然ア・リーグの新人王候補にも名前が挙がるだろう。これまで日本人選手でメジャーの新人王に選ばれたのは、1995年の野茂英雄(ロサンゼルス・ドジャース)、2000年の佐々木主浩(シアトル・マリナーズ)、2001年のイチロー(マリナーズ)の3人。彼らは、すでに日本のプロ野球でスター選手として大活躍。年齢的にも、メジャーリーグで新人王の資格があるのかどうか、その都度議論となった。

 佐々木が新人王に輝いた以降も、2003年の松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)を筆頭に、松坂大輔(ボストン・レッドソックス)、井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)、ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)など、1年目に活躍しながら新人王を逃している。彼らの1年目の成績を純粋に新人選手のそれとして見れば、得票数はさらに増えていただろう。しかし日本での実績から、そもそも候補から彼らを除外したか、日本での実績を加味した記者もいたはずだ。

 これまでメジャー1年目から活躍したほとんどの日本人選手がプロ野球時代はスター選手と呼ばれた。大谷も例に漏れず、2016年にパ・リーグMVPに輝くなど、若くして“プロ野球の顔”となった。

 しかし、大谷の場合、23歳という年齢と日本での実働年数(5年)からメジャーでは新人扱いされるだろう。大谷は、あくまでもマイナー契約であり、メジャーキャンプにも招待選手として参加している。現地の各メディアでも大谷の名前はプロスペクトランキング(有望新人ランキング)上位に挙がっており、ほぼ新人として扱われていると言っていいだろう。大谷の場合は、過去のような論争にはならないのではないだろうか。

 日本のファンとしては、大谷に1年目から論争が勃発するような圧倒的な成績を期待したいところだろう。

文=八木遊(やぎ・ゆう)


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