コラム

過去10年のデータから紐解く…“開幕3連戦”の重要性

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オープン戦を首位で終えた巨人 (C)KYODO NEWS IMAGES

いよいよ開幕!


 3月25日をもって、2018年のオープン戦が閉幕。いよいよ今週金曜日に迫ったシーズン開幕を待つのみとなった。

 オープン戦では、昨季Bクラスに終わった巨人やロッテが好調だった一方で、両リーグのペナント覇者であるソフトバンクと広島、セ・リーグ2位の阪神などは大きく負け越して戦いを終えている。

 あくまでも“調整の場”であり、オープン戦でどれだけ成績が良くても、または悪くても、3月30日には全12球団が横並び、ゼロからのスタートとなる。果たして、スタートダッシュを決めるのはどのチームか。今季の開幕カードは以下の通りだ。

【2018年・プロ野球開幕戦】
▼ 3月30日(金)
巨人 - 阪神(東京ドーム/18時)
DeNA - ヤクルト(横浜/18時30分)
広島 - 中日(マツダ/18時)
日本ハム - 西武(札幌ドーム/18時30分)
ロッテ - 楽天(ZOZOマリン/18時30分)
ソフトバンク - オリックス(ヤフオクドーム/18時30分)


優勝チームの開幕カード3連戦の成績は?


 今年も金曜日開幕で、週末に3連戦。昨季はソフトバンクがいきなり3連勝のスタートを切って最終的には2位に13.5ゲーム差をつける圧勝劇。セ・リーグ連覇を果たした広島も、2勝1敗と勝ち越しに成功しており、優勝チームはともに幸先の良いスタートを切っていた。

 長いシーズンのうちの3試合とはいえ、やはり出だしはつまずきたくないもの。一体過去の傾向はどうだったのか、今回は直近10年のリーグ優勝チームの「開幕カードの結果」を調べてみた。

【直近10年優勝チームの開幕カード】
・3勝0敗0分:2チーム
・2勝0敗1分:1チーム
・2勝1敗0分:7チーム
・1勝1敗1分:1チーム
・1勝2敗0分:6チーム
・0勝2敗1分:1チーム
・0勝3敗0分:2チーム


 開幕3連勝からリーグ優勝につなげたのは、昨季のソフトバンクと14年のソフトバンクだけ。逆に開幕3連敗からリーグ優勝を果たしたのは、2008年の巨人と09年の日本ハムの2チーム。2010年以降は、3連敗スタートから優勝したチームは皆無ということになる。

 2勝1敗と1勝2敗はほぼ同数だった。過去10年の傾向を見る限り、優勝を目指すチームは、3連勝する必要はないが、3連敗だけは避けたいといったところだろうか。


絶対に避けたい「3連敗」


 過去10年で開幕3連勝スタートを切ったチームはのべ16あった。そのうちリーグ優勝したのは、前述の通り14年と17年のソフトバンクの2チーム。すなわち、3連勝しても優勝確率は16分の2(12.5%)だったということになる。

 しかし、Aクラス入りの確率はというと16分の9(56.3%)に跳ね上がる。ただ逆に言うと、半分近いチームが開幕3連勝をしながら最終的にBクラスに沈んだということだ。

 では、開幕3連敗したチームのAクラス入りの確率はどうだろうか。のべ16チームのうち、最終的にAクラスで終えたのは、前述した08年の巨人と09年の日本ハムだけだった。つまり、開幕カードに全敗した残りの14チームはBクラスに終わったということになる。

 上では2010年以降、開幕3連敗から優勝したチームは皆無と述べたが、Aクラス入りさえ果たせなかったのである。

 過去10年の開幕3連戦についてまとめると、優勝を狙えるような強豪球団は開幕カードで3連敗を喫したとしても巻き返しは可能だが、そうでない球団は3連敗だけは避けたいところ。

 今年の開幕6カードはいったいどんな結果に終わるだろうか。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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