コラム 2018.05.10. 14:01

プロ野球・開幕1カ月の誤算 思わぬ不振に苦しむ男たち

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苦しい投球が続く今年の則本(C)KYODO NEWS IMAGES

昨年の奮闘がウソのような楽天の惨状


 シーズン開幕からあっという間に1カ月が経過。各チームが大型連休の連戦を乗り越え、気がつけば30試合を消化。それぞれの好不調もだんだんと明確になり、各リーグで最初の隊列が決まりつつある。

 パ・リーグでは、高い下馬評を集めた昨季の日本一王者・ソフトバンクを抑え、西武がリーグ首位を快走。圧倒的な打力を武器に勝ち進み、両リーグ一番乗りで20勝に到達した。

 一方、西武の快走の裏で、昨季3位の楽天はスタートダッシュに失敗。思えば1年前の今頃は連戦連勝で突き進み、前半戦を首位で折り返すなど絶好調ぶりを発揮していたが、今年はまさかの大不振で5月6日には「自力優勝消滅」の文字も。ここまでの惨状は誰も予想できなかったことだろう。

 中でも誤算だったのが、軸となる選手たちを襲った不調。例えば、エースの則本昂大はここまで6試合の登板で2勝3敗も、防御率5.26はらしくない数字。6試合の登板のうち、半数の3試合が西武との対戦というめぐり合わせの不運はあれど、対西武は3戦3敗で防御率10.57と強力打線の餌食になっている。

 さらに、投手では不動の守護神・松井裕樹が絶不調。今季はここまで12試合の登板で0勝3敗2セーブ、防御率は6.00と苦しい成績になっており、これまでのような絶対的な存在感はない。

 加えて野手も、昨季の快進撃を牽引した“超攻撃的2番”カルロス・ペゲーロがここまで打率.194と低迷。初回から相手にプレッシャーをかけていくためにも、この男の復調が待たれる。

【楽天】
▼ 則本昂大
[昨季成績] 5試(34.0回) 3勝1敗 奪三44 防3.44
[今季成績] 6試(39.1回) 2勝3敗 奪三39 防5.26

▼ 松井裕樹
[昨季成績] 19試(20.0回) 2勝1敗13セーブ 奪三23 防0.45
[今季成績] 12試(12.0回) 0勝3敗2セーブ 奪三14 防6.00 

▼ カルロス・ペゲーロ
[昨季成績] 28試 率.287(108-31) 本8 点23
[今季成績] 27試 率.194(103-20) 本6 点16

※5月9日までの成績比較
 

日本一王者も実は苦しい戦い


 また、昨季王者・ソフトバンクもここまで18勝13敗のリーグ2位という成績ではあるが、本来の力を発揮できていない選手が多くいる。

 例えば、西武の菊池雄星と最多勝のタイトルを分け合った東浜巨がここまで5試合で1勝3敗、防御率4.41と苦戦。高い安定感でチームを支えてきたリック・バンデンハークも、星だけ見れば3勝2敗と勝ち越してはいるものの、防御率は5.83とらしくない姿を見せている。

 また、野手陣でも9日の試合で通算2000安打を達成した内川聖一がここまで31試合で打率.207と苦戦。松田宣浩も31試合で打率.206と苦しんでおり、頼れるベテランに当たりが出ていないのは気がかりな点。ムードメーカー的な面を持つ2人だけに、早いうちにキッカケを掴みたい。

 その他にも、オリックスのエース・金子千尋がここまで5度の登板で0勝4敗。野手では日本ハムのリードオフマン・西川遥輝や、ロッテの元気印・鈴木大地といったところがトンネルの中で試行錯誤中。いずれもチームの中心を担う選手たちだけに、一刻も早い復調が待たれる。

【ソフトバンク】
▼ 東浜 巨
[昨季成績] 5試(33.0回) 3勝1敗 奪三33 防2.73
[今季成績] 5試(34.2回) 1勝3敗 奪三32 防4.41

▼ リック・バンデンハーク
[昨季成績] 5試(29.2回) 2勝2敗 奪三28 防3.03
[今季成績] 5試(29.1回) 3勝2敗 奪三29 防5.83

▼ 内川聖一
[昨季成績] 33試 率.358(120-43) 本6 点26
[今季成績] 31試 率.207(121-25) 本2 点9

▼ 松田宣浩
[昨季成績] 33試 率.272(125-34) 本4 点13
[今季成績] 31試 率.206(107-22) 本7 点19

※5月9日までの成績比較


安定感がウリの2人が…


 セ・リーグでは、安定感がウリだった2人の投手に注目。リーグ3連覇に向けて首位をひた走る広島だが、ローテーションの軸・野村祐輔の状態がなかなか上がってこない。

 打たせて取る投球が信条の右腕だが、今季はここまで被打率.297と打たせた打球が安打になってしまう確率が高く、それでいて奪三振率は2.79と三振がなかなか取れず、例年よりもアウトを取るのに苦労している姿が浮かび上がっている。

 またもう一人、ここ2年で23勝をマークして巨人の左腕エースへと登りつめた田口麗斗も、今季は生命線の制球力が影を潜めており、ここまで2勝1敗と勝ち越してはいるものの、防御率6.30とスランプ気味。昨季は2.58だった与四球率が今季はここまで3.60に悪化しており、勝負に行っても被打率.341と捉えられてしまう悪循環に苦しんでいる状態だ。

【広島】
▼ 野村祐輔
[昨季成績] 6試(40.0回) 2勝1敗 奪三25 防2.25
[今季成績] 5試(29.0回) 2勝1敗 奪三9 防5.59

【巨人】
▼ 田口麗斗
[昨季成績] 5試(30.0回) 3勝0敗 奪三20 防1.80
[今季成績] 6試(30.0回) 2勝1敗 奪三18 防6.30

※5月9日までの成績比較


 まだシーズンは始まったばかりとはいえ、嫌な流れを引きずるのは避けたいところ。どこかで復調のキッカケを掴み、逆襲に転じることができるか。出だしで苦戦を強いられている男たちの今後に注目だ。


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)


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