コラム 2018.05.28. 16:00

MLBで活躍するNPB経由の選手&首脳陣たち【ボクたちにはMLBが必要なんだ!】

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カージナルスのマイコラス

意外と知らないチームの現状!?


 今シーズンのMLBは悪天候の影響で多少の前後はありつつも50試合前後を消化。日本人選手の活躍ぶりは報じられる一方で、意外と知られていないのが各チームの順位ではないでしょうか?

 大谷翔平や田中将大がプレーするアメリカン・リーグでは、東地区は大方の予想通りニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスによる一騎打ちの様相を呈し、中地区は全体的にボンヤリ、西地区は昨年の覇者ヒューストン・アストロズが頭一つ抜けだしました。

 大谷翔平選手の活躍とともに連日報道され、日本国内での人気が確実に上昇したであろうロサンゼルス・エンジェルスは、開幕当初の勢いは衰えつつも何とか西地区の上位にしがみついています。ア・リーグでは、予想以上の奮闘を見せるシアトル・マリナーズ(西地区)、意外と不気味なオークランド・アスレティックス(西地区)など、調子の良いチームと悪いチームがはっきりしてきました。

<ア・リーグ順位表>
※現地5/27終了時点
【東地区】
1位:Rソックス(36勝17敗)
2位:ヤンキース(33勝16敗)
3位:レイズ(25勝26敗)
4位:ブルージェイズ(25勝28敗)
5位:オリオールズ(17勝36敗)

【中地区】
1位:インディアンス(26勝25敗)
2位:タイガース(23勝29敗)
3位:ツインズ(21勝27敗)
4位:ロイヤルズ(18勝35敗)
5位:Wソックス(16勝34敗)

【西地区】
1位:アストロズ(34勝20敗)
2位:マリナーズ(32勝20敗)
3位:エンゼルス(29勝24敗)
4位:アスレチックス(28勝25敗)
5位:レンジャーズ(22勝33敗)


日本人も多い西地区は混戦模様!?


 一方、前田健太やダルビッシュ有らがいるナショナル・リーグは、勝率五割以上のチームが10チーム。東地区は再建にあと数年はかかると評されていたアトランタ・ブレーブスとフィラデルフィア・フィリーズが共に若手の活躍により首位争いを演じ、中地区は前評判の高かったミルウォーキー・ブリュワーズが安定感を見せ始めつつ四強一弱の大接戦。

 西地区は開幕ダッシュに成功し最大13の貯金があったダイヤモンドバックス(平野佳寿が所属)が5月中旬からまさかの大失速。また優勝候補の筆頭と謳われていたロサンゼルス・ドジャース(前田健太が所属)はケガ人が続出し予想外の借金生活だ。まだまだこれから一波乱も二波乱もありそうな雰囲気がします。

<ナ・リーグ順位表>
※現地5/27終了時点
【東地区】
1位:ブレーブス(30勝21敗)
2位:フィリーズ(29勝21敗)
3位:ナショナルズ(29勝22敗)
4位:メッツ(25勝24敗)
5位:マーリンズ(19勝33敗)

【中地区】
1位:ブリュワーズ(34勝20敗)
2位:カージナルス(28勝22敗)
3位:カブス(27勝22敗)
4位:パイレーツ(28勝24敗)
5位:レッズ(19勝35敗)

【西地区】
1位:ロッキーズ(28勝25敗)
2位:Dバックス(26勝26敗)
3位:ジャイアンツ(25勝28敗)
4位:ドジャース(24勝28敗)
5位:パドレス(22勝32敗)


元NPB組の注目株は大谷だけじゃない!


 さて、大谷翔平選手を中心とした日本人選手の活躍“以外”にも、プロ野球ファンに馴染み深い選手が開幕から大活躍しています。それが、昨年まで巨人で先発ローテーションの一角を担っていたマイルズ・マイコラス投手です。

 今シーズンからセントルイス・カージナルスに加入し、開幕から9試合に先発し無傷の6連勝、防御率2.24の素晴らしい成績。5月21日の本拠地セントルイスで行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦では、何と9回4安打9奪三振1四球無失点、109球(77ストライク)でメジャー初完封勝利を記録!地元ファンからスタンディング・オベーションを浴びました。

 MLB公式サイト「Cut4」では、特にカーブを絶賛されています。実際、カーブとスライダーの被打率が共に.180前後。さらに投球回あたりの与四球+被安打の合計=WHIPは「0.980」です。これは一般的に先発投手であれば「球界を代表するエース」クラスの数字!

 その上、投手の制球力を示す指標で、「3.5」を超えると優秀と評価される奪三振と与四球の比率=K/BBはMLB全体で2位の「7.66」(5月28日現在)。マイコラスが非常に優れた投手であることをデータが物語っています。現在MLBトップクラスの成績を挙げているのは、明らかに日本での経験が生かされている、といって間違いないでしょう。




アメリカで奮闘する元NPB組


 マイコラス以外にも、2014年から2年間、阪神タイガースに所属し2016年からMLBで活躍している呉昇恒(オ・スンファン)は今シーズンからトロント・ブルージェイズに所属し、中継ぎとして24試合(24.1イニング)に登板、1勝0敗、防御率2.22と抜群の安定感でチーム内でも重要な役割を果たしています。



 また2011年まで中日ドラゴンズに所属し今季はマイアミ・マーリンズで3シーズン目を迎えたチェン・ウェインは、左肘を部分断裂し開幕を故障者リストで迎えたものの、4月下旬に昇格。再建中のチームにあって、貴重な左腕として先発の一角を担っています。

 他にも元ヤクルトスワローズのトニー・バーネット、元北海道日本ハムファイターズのクリス・マーティンの2人は共にテキサス・レンジャースの重要な中継ぎ投手としてあらゆる状況で登板しています。

 そして、NPB経由で活躍しているのは選手だけではありません。NPBの経験がある監督が何と3人も!コーチに至っては9人もいるのです!「あ、あの助っ人、今はMLBで頑張ってるのか!」という意外な事実もお見知りおきを!

【監督】
・トーリ・ロブロ
(Dバックス/ヤクルト:00年)

・ゲイブ・キャプラー
(フィリーズ/巨人:05年)

・アンディ・グリーン
(パドレス/日本ハム:07年)

【コーチ】
・ブルック・ジャコビー
(ブルージェイズ 打撃コーチ/中日:93年)

・オジー・ティモンズ
(レイズ 一塁コーチ/中日:01年)

・スコット・クールボー
(オリオールズ 打撃コーチ/阪神:95-96年)

・タイ・ヴァン・バークレオ
(インディアンス 打撃コーチ/西武:88-90年 広島:91年)

・フィル・クラーク
(タイガース 打撃コーチ/近鉄:97~00年)

・マイク・パグリアルーロ
(マーリンズ 打撃コーチ/西武:94年)

・ダネル・コールズ
(ブリュワーズ 打撃コーチ/中日:96年 阪神:97年)

・ルイス・オーティズ
(ドジャース 打撃コーチ補佐/ヤクルト:97年)

・アロンゾ・パウエル
(ジャイアンツ 打撃コーチ/中日:92〜97年 阪神98年)


文=オカモト“MOBY”タクヤ/SCOOBIE DO(おかもと・もびー・たくや/すくーびー・どぅ)

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