コラム

「2年目のジンクス」は!?プロ2年目選手の今季を振り返る

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DeNA・浜口遥大(C)KYODO NEWS IMAGES

DeNA・浜口遥大はいまだ勝ち星なし


 DeNAの浜口遥大が7月1日の広島戦で大荒れの投球を披露してしまった。横浜スタジアムでの一戦に先発した浜口だったが、3回にプロ野球ワーストタイ記録となる4者連続押し出し四球を与えるなど大乱調。2回2/3を投げて被安打4、8四死球6失点という散々な結果だった。

 左肩の違和感で出遅れた今季の浜口は、5月12日のヤクルト戦で復帰登板を果たすも、ここまで8試合に登板して勝ち星はいまだゼロ。6月16日のオリックス戦、続く6月24日の中日戦ではそれぞれ7回無失点、6回無失点と好投したが、援護に恵まれなかった。勝利に見放されているうちに本格的に調子を崩してしまわないかと不安視される。

 新人だった昨季はいきなり10勝を挙げ、新人王レースではリーグ3位の票を獲得したが、今季はいわゆる「2年目のジンクス」に苦しんでいるといえる。浜口のように昨季の活躍が目立ったプロ2年目の選手たちのここまでの成績を振り返ってみたい。


【主な2年目野手の今季成績】
大山悠輔(神)54試合:打率.204/2本/15打点/0盗塁
糸原健斗(神)71試合:打率.296/1本/18打点/2盗塁
京田陽太(中)74試合:打率.220/1本/19打点/13盗塁
源田壮亮(西)72試合:打率.282/0本/30打点/23盗塁
田中和基(楽)35試合:打率.317/5本/15打点/11盗塁

【主な2年目投手の今季成績】
藤平尚真(楽): 6試合(1勝3敗) 防御率5.10
浜口遥大(De): 8試合(0勝1敗) 防御率3.83
酒居知史(ロ): 8試合(2勝2敗) 防御率5.64
山岡泰輔(オ):13試合(2勝7敗) 防御率4.79
有吉優樹(ロ):19試合(3勝1敗2H)防御率2.94
平井克典(西):28試合(0勝1敗8H)防御率5.18
黒木優太(オ):31試合(0勝1敗15H)防御率4.00
高梨雄平(楽):32試合(0勝1敗5H1S)防御率3.32
※数字は7月1日終了時点


飛躍的成長を遂げた楽天・田中和基


 野手で苦しんでいるのは、昨季のセ・リーグ新人王・京田陽太(中日)。6月に月間打率.163と絶不調に陥り、6月17日の西武戦を最後にノーヒットが続いている。打率は.220まで下降。四球が多いわけでもないため出塁率も.248と低く、自慢の足を披露する場面からも遠ざかっている。

 投手では酒居知史(ロッテ)が防御率5点台にあえいでいる。しかし、7月1日のソフトバンク戦で7回1失点と好投し、3カ月ぶりの勝利を挙げた酒居。このまま本調子を取り戻し、挽回したいところ。また、山岡泰輔(オリックス)も4月22日の楽天戦を最後に勝ち星から遠ざかっており、苦しんでいるひとりだ。

 畠世周(巨人)、星知弥(ヤクルト)、佐々木千隼(ロッテ)は一軍登板自体がない。作オフに右肘疲労骨折の手術を受けた星は、リハビリを終え、一軍復帰を目指してファームで順調に登板を続けているが、腰痛からの復活を目指す畠は実戦復帰のメドが立っておらず、佐々木はファームでも防御率5点台と苦戦している。

 一方、「2年目のジンクス」などどこ吹く風と活躍しているのが、昨季のパ・リーグ新人王・源田壮亮(西武)を筆頭に、糸原健斗(阪神)、田中和基(楽天)の野手3人。なかでも田中は昨季の打率.111から今季は「.317」と打撃成績を飛躍的に伸ばし、盗塁もすでに2桁の「11」を記録。6月半ばからは先頭打者を任されるようになり、低迷するチームにあって数少ない明るい話題を提供している。

 投手で好調なのは有吉優樹(ロッテ)、高梨雄平(楽天)。今季途中から先発に転向した有吉は目下3連勝中。先発の駒不足を見事に埋めてみせた。昨季、46試合に登板し、1.03という驚異的な防御率を残した高梨は、リード、ビハインドの試合状況を問わず、ワンポイントに回またぎと、大車輪の奮闘を続け、今季の登板数はすでに「32」。登板過多による疲労には注意してほしいものだ。

 不振に陥っている選手がいかに「ジンクス」を払拭するか。後半戦での注目ポイントのひとつだ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)
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