コラム

復活の気配?奮闘する「かつてのエース」たち

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内海哲也(C)KYODO NEWS IMAGES

安定した投球を取り戻した内海


 6月30日、ナゴヤドームで行われた中日-巨人の一戦。5連敗と勢いを失いかけたチームを救ったのが、36歳・内海哲也だった。

 この日は6月17日以来、中12日での登板となった左腕だが、なんと4回までパーフェクトピッチ。4点リードで迎えた5回、ダヤン・ビシエドに浴びた初安打をキッカケに2点を失ったものの、大崩れすることなく踏みとどまったのはさすが。最終的には6回2失点という内容でマウンドを降り、今季2勝目を掴んだ。

 かつて2年連続で最多勝(2011~2012)に輝いた頃の輝きとはいかないまでも、2勝7敗と悔しい想いをした昨年を思えば見事な変身ぶり。昨季の勝ち星に並んだだけでなく、ここまで0敗であることと、防御率2.15という数字が復活を印象づけている。

 先発の柱だったマイルズ・マイコラスが抜け、その柱の一角を担っていた若き左腕・田口麗斗が不調に苦しむ中、かつてのエースはチームの救世主となるか。今後の登板にも注目が集まる。


役割変更で復活


 内海と同じく、復活の気配を漂わせている「元エース」といえば、阪神の能見篤史がその一人だろう。

 6月28日、横浜スタジアムで行われたDeNA-阪神の一戦。1点を争う接戦となったこの試合、能見は同点の8回から登板。アウトすべて三振で奪う力投を見せると、直後の9回表に味方が勝ち越し。今季2勝目が転がり込み、これが節目のプロ通算100勝目となった。

 しれっと書いた通り、現在の能見の持ち場は中継ぎ。今年も先発でスタートしたのだが、なかなか結果が残せずに二軍落ち。そこからチーム事情もあってリリーフにまわると、復帰した6月5日以降は10試合の登板で2勝負けなし、防御率0.82という圧巻の成績を残している。


 ほかにも、ソフトバンクの摂津正は故障者続出のチームの中で“困ったとき”の切り札として奮闘中。ここまで4試合の登板で2勝1敗、防御率2.75と復活の気配を漂わせる。

 また、オールスターゲームにファン投票で選出されるほどの復活を見せた松坂大輔に、チームで3番目に多い10試合に登板して7度のクオリティ・スタートとしっかり試合を作っている吉見一起の中日コンビも見逃せない。

 長いシーズン、勝ち抜いていくためにはもちろん若手の台頭も必要だが、それと同じくらい“ここ一番”で頼れるベテランの力が必要になってくる。なかでも奮闘が光る「かつてのエース」たちに注目だ。



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