コラム 2018.07.15. 11:00

振り返ると大成功!日本ハムの“2011年ドラフト組”が大活躍

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日本ハム・近藤健介(C)KYODO NEWS IMAGES

好調なチームを引っ張る上沢直之と近藤健介


 日本ハムがパ・リーグ2位で前半戦を終了した。首位を走る西武とは2.5ゲーム差となっており、2年ぶりとなるリーグ優勝へ向けて好位置につけていると言っていいだろう。

 しかし、開幕前の評価は決して高くなかった。それもそのはず、シーズンオフに投打の柱だった大谷翔平(現・エンゼルス)、守護神の増井浩俊(現・オリックス)、さらには正捕手の大野奨太(現・中日)と主力選手が3人も退団していたから。苦戦は必至と思われていたが、その前評判を覆す戦いぶりを披露。投打の中心となっているのが、2011年ドラフトの同期でもある、近藤健介、上沢直之のふたりである。

 近藤は故障での離脱があったものの、ここまでリーグ2位の打率.349を記録。超ハイレベルな首位打者争いの真っ最中で、出塁率.457もリーグトップだ。

 上沢は2試合連続を含む3完封をマークし、ここまで8勝3敗。防御率も2.22と安定した投球で、新エースとしてチームを引っ張っている。そんな活躍もあって、自身初となるオールスターゲームにも選出された。

 このように、7年前のドラフトで獲得した高校生ふたりが、ともに一軍の主力としてチームを引っ張っているのである。さて、その2011年のドラフトで日本ハムはその他にどのような選手を指名していたのだろうか。


ドラフト1位不在も…


 2011年のドラフトで1位指名したのは、当時・東海大の菅野智之(現・巨人)だった。ご存じのとおり、日本ハムは当たりくじを引いたものの入団交渉は決裂。結果としてドラフト1位を無駄にしてしまったことになる。

 結果的に最高位となる2位で指名したのは帝京高の松本剛。昨季は115試合に出場するなどブレイクを果たし、自身初の規定打席に到達。打率.274の成績を残し、11月に行われたアジアCS日本代表にも選出された期待のホープだ。ところが、今季は打率1割台と低迷。二軍でのプレーが多くなっているものの、この挫折を乗り越えて今後のさらなる飛躍が期待される選手のひとりだ。

 続く3位が石川慎吾(現・巨人)。3年目となる2014年に44試合の出場を果たし、翌2015年も43試合で出番を与えられるほど期待されていたが、2016年は12試合の出場にとどまってしまう。そして、そのオフに大田泰示、公文克彦とのトレードで吉川光夫とともに巨人へ移籍している。複数のトレードではあったものの、石川は大田に入れ代わったかたちとなった。

 ドラフト4位の近藤とドラフト6位の上沢に挟まれているのが、5位の森内壽春。すでに現役を引退しているが、社会人出身らしく即戦力の中継ぎとして1年目に56試合に登板。16ホールドをマークする活躍を見せ、リーグ優勝に貢献。それ以降はヒジの故障もあり結果を残すことができなかったが、1年目の働きはチームにとって大きかったはずだ。

 最後に7位は“ソフトボール出身”として話題になった大嶋匠。ここまで目立った成績がなく、捕手とはいえそろそろ崖っぷち。後半戦の奮起に期待したい。

 このように松本、近藤、上沢ら高卒組が主力クラスへと成長。石川は有望株としてトレードの交換相手になり、社会人の森内は即戦力として期待に応えた。ドラフト1位が入団しない大きなアクシデントがあったにもかかわらず、7年経ったいまから見ると大成功と言ってもいいドラフトだろう。

 2011年ドラフト組で今シーズンも現役としてプレーしている選手は、2度のリーグ優勝(2012年・2016年)を経験している。だがそのときは、近藤や上沢でさえも主力としてではなかった。今シーズンこそ、主力としてチームを優勝に導くことに期待したい。


【日本ハム・2011年のドラフト】
1位:菅野智之(東海大)※入団拒否
2位:松本 剛(帝京高)
3位:石川慎吾(東大阪大学柏原高) ※2016年オフに巨人へ移籍
4位:近藤健介(横浜高)
5位:森内壽春(JR東日本東北) ※2015年オフに現役を引退
6位:上沢直之(専大松戸高)
7位:大嶋 匠(早稲田大ソフトボール部)



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