コラム 2018.10.01. 11:00

2004年以来の複数球団「30発トリオ」誕生なるか

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西武・中村剛也 (C)KYODO NEWS IMAGES

中村剛也が28本、デスパイネが27本と30発目前


 9月30日、西武が10年ぶり22度目のリーグ優勝を決めた。それに先立ってセ・リーグでは広島が優勝を果たしており、ファンの関心はCS出場枠と順位争い、個人タイトルの行方へと移っていく。

 そんななか、打撃成績ではレアケースが生まれる可能性がある。今季はいわゆる「打高投低」のシーズン。その象徴のひとつが、本塁打数の増加だろう。現在、30本塁打の大台に乗せている選手はセ・リーグが7人、パ・リーグが4人の計11人。現時点で昨季の8人を上回っている。

 しかも、興味深いのが本塁打ランキングの内訳だ。パ・リーグでは6位までを西武とソフトバンクの選手が3人ずつで分け合っている。そして、5位の中村剛也(西武)が28本、デスパイネ(ソフトバンク)が27本とそれぞれ30本塁打に迫る。ふたりが30本塁打に到達すれば、複数球団から「30発トリオ」が誕生することとなる。

 これは、2004年の巨人とダイエーが達成して以来のことだ。その年の両球団の30本塁打達成者は以下のとおりである。

【04年巨人・ダイエー30本塁打達成者】
▼ 巨人
45本:ローズ
41本:小久保裕紀
33本:阿部慎之助
30本:高橋由伸

▼ ダイエー
44本:松中信彦
37本:ズレータ
36本:城島健司


DeNAと広島も「30発トリオ」誕生候補


 巨人は4人が達成しており、「30発カルテット」だった。ただ、これはシーズンの全本塁打数が2000本に迫っていた、いわゆる「飛ぶボール」が使われていた時代のこと。今季は本塁打が増加しているとはいえ、ここまでシーズン1700本弱のペースである。つまり、今季は特定の球団に長打力が偏っているといえそうだ。

 しかも、セ・リーグでは、DeNAの筒香嘉智とソトが30本塁打を記録しており、宮崎敏郎も27本で30本塁打が目前。一挙に3球団から「30発トリオ」が生まれる可能性もある。残り試合こそ少ないが、丸佳浩と鈴木誠也がすでに30本塁打に到達し、バティスタが25本塁打を記録している広島も「30発トリオ」誕生の候補に挙げられるだろう。

 まれに見る打高投低だった今季は、4人ものサイクルヒット達成者が現れるというレアなシーズンでもあった。その締めくくりに複数球団からの「30発トリオ」誕生というレアケースが生まれるか。シーズンの最後の最後まで注目してみたい。

▼ 30発トリオ候補の現状と残り試合数
28本:中村剛也 (西武/5試合)
27本:デスパイネ(ソフトバンク/8試合)
27本:宮崎敏郎 (DeNA/7試合)
25本:バティスタ(広島/4試合)
※数字は9月30日終了時点


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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