コラム 2018.10.30. 11:40

吉と出るか凶と出るか!? 原・巨人の「思い切った」コーチ人事

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巨人を代表するスター2人の共通点(C)Kyodo News

巨人と阪神がそろって新コーチングスタッフを発表


 CSを突破した広島とソフトバンクが日本シリーズという華々しい舞台で熱戦を繰り広げているその裏で、2018年シーズンを終えたチームはすでに来季に向かって動きはじめている。巨人と阪神もそのひとつだ。

 日本のプロ野球の歴史がはじまって以来、プロ野球人気を支え続けてきた両球団。本来であれば、セ・リーグの中心チームとして「強さ」も併せ持たなければならないが、巨人は球団史上ワーストタイとなる4年連続でのV逸。阪神にいたっては、2005年を最後に13年もリーグ優勝から遠ざかっている。

 来季こそ広島の連覇を阻むべく、巨人は原辰徳監督、阪神は矢野燿大監督が指揮を執ることとなった。そして、両球団は10月22日にそろって2019年シーズンのコーチングスタッフを発表。下記がその一覧だ。

【2019年巨人一軍コーチングスタッフ】
監督:原辰徳(60)
打撃総合コーチ:吉村禎章(55)
投手総合コーチ:宮本和知(54)
投手コーチ:水野雄仁(53)
バッテリーコーチ:相川亮二(42)
打撃コーチ:後藤孝志(49)
内野守備兼打撃コーチ:元木大介(46)
外野守備走塁コーチ:鈴木尚広(40)
トレーニングコーチ:ジョン・ターニー(46)、穴吹育大(41)

【2019年阪神一軍コーチングスタッフ】
監督:矢野燿大(49)
ヘッドコーチ:清水雅治(54)
投手コーチ:福原忍(41)、金村曉(42)
バッテリーコーチ:藤井彰人(42)
打撃コーチ:濱中治(40)、平野恵一(39)
内野守備走塁コーチ:久慈照嘉(49)、藤本敦士(41)
外野守備走塁コーチ:筒井壮(43)
トレーニングコーチ:伊藤敦規(55)


巨人の新コーチは4人が監督・コーチ経験なし


 2016年シーズンにそれぞれ大きな期待を寄せられ監督に就任した高橋由伸前巨人監督、金本知憲前阪神監督が今季限りでそろって退任。両球団とも一軍コーチングスタッフを一新するかたちとなったが、その顔ぶれは対照的なものとも言える。

 阪神は矢野前二軍監督が「昇格」するかたちで一軍監督に就任。そのため、福原忍投手コーチ、藤井彰人バッテリーコーチ、濱中治打撃コーチら、矢野監督自身を含め6人がファームからの配置転換だ。新入団となったのは、ヘッドコーチに就任した清水雅治前楽天一軍外野守備走塁コーチだけ。ただ、今季のコーチングスタッフの平均年齢が今季開幕時に49.4歳だったことに比べ、来季のコーチングスタッフの平均年齢は来季開幕時に45.3歳。若返りを果たすことになる。

 一方の巨人はというと、それぞれのシーズン開幕時の平均年齢は今季の47.2歳から48.9歳に上がっているが、野球ファンであれば一見して「フレッシュ」な顔ぶれだと感じるだろう。というのも、宮本和知投手総合コーチ、相川亮二バッテリーコーチ、元木大介内野守備兼打撃コーチ、鈴木尚広外野守備走塁コーチの4人は、いずれもNPBにおける監督・コーチ経験がないからだ。文字通り「新コーチ」である。宮本コーチ、元木コーチの現役最終年はそれぞれ1997年と2005年。若い野球ファンにとってはバラエティ番組で見せるタレントとしての顔のほうがおなじみかもしれない。

 思えば、高橋前監督、金本前監督にはともに監督・コーチ経験がなかった。それが「失敗人事」に終わってしまったことを考えると、巨人のほうが「より思い切ったコーチ人事」だと言っていいだろう。過去、2期12年で7度のリーグ優勝、3度の日本一を誇る名将・原監督がフレッシュなコーチ陣とどんな戦いぶりを見せるのか、そして、監督・コーチ経験がない選手を抜擢した人事が吉と出るか凶と出るか。巨人ファンならずとも要注目である。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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