コラム

データで振り返る!メジャー日本人選手の2018年 ~平野佳寿 編~

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ダイヤモンドバックス・平野佳寿

大活躍の1年目


 今季メジャーリーグで最も活躍した日本人選手といえば、ア・リーグ新人王に輝いた大谷翔平の名前が真っ先に挙がる。しかし、シーズンを通したチームへの貢献度という点では、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿も大谷と遜色ない数字を残した。

 渡米1年目の平野は、日本人投手のシーズン新記録となる75試合に登板。4勝3敗3セーブ、防御率は2.44という成績を残し、メジャー全体でも3位タイとなる32ホールドをマーク。強力ブルペン陣を誇るチームのなかで、セットアッパーという重要な役割を担った。また、5月6日から7月3日にかけて26試合連続無失点という無双ぶりを見せたのは記録に新しい。

 リリーバーとしての価値の一つを表す「IR%」という指標がある。登板時に塁上にいる走者を生還させた割合を示す数値だが、平野のIR%は16.7%(走者30人中5人生還)。これは、走者30人以上の規定に達したナ・リーグ27投手中3位という堂々の火消しぶりだった。


 平野のルーキーイヤーはたった2つの球種によって成り立っていた。野球データサイトの『Fangraphs』によると、平野が今季投じた球種はストレートとフォークだけ。ストレートが53.6%、フォークが46.3%という割合で投げ分けていた。

 平野の真骨頂といえば、ゴロを打たせる技術だ。今季のメジャー全体のゴロ割合は43.2%だったが、平野のそれは50.3%。突出した高さではないが、この数値が55~60%に近づくようだと、来季はさらなる活躍にも期待ができるだろう。

 34歳という年齢でメジャー挑戦を果たし、大成功で終えた平野の1年目。数少ないマイナス要素の一つといえば、下位打線に対しての失投が多かったことだ。今季許した被本塁打6本のうち、実に5本が8番打者と9番打者に打たれたもの。上位打線を軒並み抑え込んでいただけに悔やまれる。来季は打順にかかわらず気を緩めない投球を徹底すれば、今季以上の成績を残すことも可能だろう。

 充実のメジャー1年目を過ごした平野にとって来季は真価を問われるシーズンとなる。果たして今季以上の活躍を見せることはできるだろうか。


▼ 平野佳寿


生年月日:1984年3月8日(34歳)
身長体重:188センチ/84キロ
投  打:右投右打
守備位置:投手

<今季成績>
登板数:75試合
投球回:66.1回
勝利数:4勝
敗戦数:3敗
防御率:2.44
奪三振:59個
WHIP :1.09


文=八木遊(やぎ・ゆう)
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