パドレスの牧田和久

◆ 「奪三振」が増えた一方で…

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの国際舞台でも活躍し、かねてからメジャー挑戦の意向を公言していた牧田和久。昨季オフにポスティングシステムを利用し、サンディエゴ・パドレスと2年契約を結び念願のメジャー挑戦を果たした。

 1年目の今季は、オープン戦で8試合に登板すると防御率4.50とまずまずの結果を残し、開幕をメジャーで迎えた。4月13日まで6試合に登板し、防御率1.69。勝ちパターンでの登板もあったが、その後は徐々に調子を崩してしまう。4月末の時点では13試合の登板で、防御率は「7.71」にまで膨れ上がっていた。

 5月上旬に初めてマイナーへの降格を経験すると、その後はメジャーとマイナーを実に6度も往復。最終的にはメジャーで27試合、0勝1敗、2ホールド、防御率5.40という成績でシーズンを終えた。3Aでは、24試合、1勝1敗、6ホールド、防御率3.76という安定した成績を残した。

 開幕直後の活躍以上に可能性を感じさせたのが、8月以降の4登板だった。合計8回1/3を投げ、被安打は僅かに3本、無失点で1年目を終えた。アンダースローから放たれるストレートの平均球速は80.5マイル(129.5キロ)というスピードにもかかわらず、35イニングで奪った三振は「37」に上った。西武時代は、奪三振数が投球回数を上回ったことは一度もなかったが、メジャーでは1年目から奪三振能力を見せつけた形だ。

 ただし打者がバットに当てたときは高い確率で長打になった。ゴロ/フライの比率は0.43。長打になり易いフライとライナーの割合が多く、メジャー定着にはいかにゴロの割合を増やせるかが重要になってくるだろう。

 このオフには、一度戦力外となり、その後マイナー契約でパドレスに戻ってくることが決まった。メジャー出場の前提となる40人枠から外れたこと、そして34歳という年齢もあり、メジャーのマウンドに再び登ることは容易ではないかもしれない。それでも持ち前の洗練された投球術を発揮し、再びメジャーの檜舞台に戻ってきてもらいたいところだ。

▼ 牧田和久


生年月日:1984年11月10日(34歳)
身長体重:177センチ/85キロ
投  打:右投右打
守備位置:投手

<今季成績>
登板数:27試合
投球回:35回
勝利数:0勝
敗戦数:1敗
防御率:5.40
奪三振:37個
WHIP :1.26

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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