コラム

ついに訪れた「覚醒」のとき! 中日・高橋周平が絶好調

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2019.05.12 14:00
阪神タイガース 2 終了 5 中日ドラゴンズ
甲子園

5月の月間打率.465はリーグトップ


 中日・高橋周平が絶好調だ。5月12日の阪神戦の初回、1死満塁のチャンスで膝元のフォークを引っ張り、一塁・マルテのミットをかすめる2点適時二塁打をマークすると、3回には外角のカーブに逆らわず、今度は左翼線への二塁打を記録。

 その後も高橋の勢いは止まらない。5回には内角高めの直球を鋭く振り抜いて右前打。一塁走者・ビシエドが三進する間に二塁を陥れてチャンスを拡大し、試合の大勢を決定づける阿部寿樹の2点適時二塁打を呼び込んだ。

 これで高橋は5月5日のヤクルト戦から続く連続試合安打を「7」に伸ばした。その7試合では5試合でマルチヒットを記録するなど28打数17安打とまさに大当たり。神がかっているともいえる好調ぶりだ。

 また、5月の月間成績を見ると、本塁打こそ1本だが、打率.465は丸佳浩(巨人)の.457を押さえてリーグトップ。得点圏打率はさらに高い.467ということもあって、坂本勇人(巨人)の15打点に次ぐ14打点を挙げており、このまま好調を維持できれば、自身初の月間MVP受賞も視界に入ってくる。

 また、中日ファンを歓喜させているであろうことが、その二塁打の多さだろう。この日の2本の二塁打によって、今季の二塁打は「12」となった。これは大山悠輔(阪神)の11本を上回るリーグトップの数字。大先輩・立浪和義の背番号「3」を受け継いで5年目。それこそ「ミスター・ツーベース」の後継者らしい成績だ。


昨季の成長があったうえでの好調


 大型内野手として3球団競合(オリックス、ヤクルト)の末に中日入りした高橋は、入団以来、大きな期待を背負い続けてきた。しかし、これまでは、春先の好調によって「ついに覚醒か」と思わせながらも、結局は不振やケガで失速するというシーズンを繰り返してきた。

 だが、今季はちがう。昨季は自身初となる規定打席到達を果たし、打率.254、11本塁打、69打点と好成績を残すなど、大きな成長を果たしたうえで迎えた新シーズンである。「たまたま」ではないだろう。また、今季からチームのキャプテンを任されていることもモチベーションとなっているにちがいない。

 プロ入り8年目を迎えた高橋は現在25歳で、プロ野球選手として脂が乗りはじめる年齢といえる。今季こそ殻を破り、中日ファンが待ちに待った「覚醒」のシーズンとしてほしい。

▼ 高橋周平の年度別成績
12年: 41試合 打率.155 2本 3打点
13年: 66試合 打率.249 5本 27打点
14年: 61試合 打率.257 6本 14打点
15年: 51試合 打率.208 4本 18打点
16年: 75試合 打率.251 4本 29打点
17年: 41試合 打率.233 2本 10打点
18年:128試合 打率.254 11本 69打点
19年: 37試合 打率.321 2本 18打点
※数字は5月12日終了時点


文=清家茂樹(せいけ・しげき)
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