コラム

タイトルも狙える個の力! オリックスの若き猛牛戦士たちへの期待

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9回途中1失点で6勝目を挙げたオリックス・山本=京セラドーム

最下位に低迷


 パ・リーグでは唯一、開幕から貯金生活が一度もないまま後半戦を迎えているオリックス。現在43勝52敗5分で、首位のソフトバンクから10.5ゲーム差、クライマックスシリーズ圏内の3位からは5ゲーム差の最下位に沈んでいる。

 低迷の最大の要因は何と言っても不甲斐ない打線。チーム内で三冠の吉田正尚(26)が打率.311、20本塁打、62打点と、ひとり気を吐いているが、打率のチーム2位(規定到達者)が福田周平の「.269」、本塁打と打点の2位がロメロの「9本」と「31打点」では、チーム得点数がパ・リーグで最少なのも仕方がない。


新ダブルエースの活躍


 その一方で、投手陣はリーグ4位の防御率3.99をマーク。昨季までダブルエースを務めていた西勇輝(阪神)と金子弌大(日本ハム)をオフに失ったことを感じさせないほどだ。

 今季、その投手陣で“新”ダブルエースに成長したのが、同じ3年目の山岡泰輔と山本由伸の若き2人。23歳の山岡は8勝3敗(勝率.727)で、勝率部門のリーグ1位だ。最高勝率のタイトル獲得には「13勝以上」というハードルをクリアしないといけないが、可能性は十分にあるだろう。

▼ 勝率トップ3
.727:山岡泰輔(オリックス)
.714:千賀滉大(ソフトバンク)
.700:美馬 学(楽 天)

 一方、20歳の山本は両リーグで唯一1点台の防御率(1.84)を誇る。昨季は54試合すべてリリーフ登板で32ホールドを挙げ、ブレークを果たした。ここまで山岡とともにローテーションを守り、見事な投球を続けている。ただし打線の援護に恵まれず、勝ち星は6勝と伸びていない。それでも最優秀防御率のタイトル争いには最後まで絡んでくるだろう。

▼ 防御率トップ3
1.84:山本由伸(オリックス)
2.27:千賀滉大(ソフトバンク)
2.29:有原航平(日本ハム)


チームを勢いづけるリードオフマン


 また、このところの打線で存在感を示しているのが、若きキャプテンであり、リードオフマンも務めるプロ2年目、26歳の福田だ。直近5試合は連続でマルチ安打を記録し、8月は4試合で4盗塁と自慢の足を生かしてリードオフマンとして役割を十分に果たしている。

 福田はここまで、荻野貴司(ロッテ)、源田壮亮(西武)と並ぶリーグ2位タイの24盗塁を記録。トップの金子侑司(西武)は32盗塁とやや離れているが、右大腿骨骨挫傷で登録抹消中だ。出塁率を上げていくことができれば、盗塁王争いを演じることも可能だろう。

▼ 盗塁トップ3
32盗塁:金子侑司(西 武)
24盗塁:荻野貴司(ロッテ)
24盗塁:源田壮亮(西 武)
24盗塁:福田周平(オリックス)

 残り43試合で5ゲーム差は簡単な数字ではないが、可能性は十分にある。“絶好調”の吉田正尚を先頭に、個人タイトルも視野に入れた、山岡、山本、福田といった次代のオリックスを担う若手がチームをけん引し、CS争いに食い込めるか!? 若き猛牛戦士たちの「終盤戦」にも注目していきたい。

▼ 打率トップ3
.334:森 友哉(西 武)
.313:荻野貴司(ロッテ)
.311:吉田正尚(オリックス)

文=八木遊(やぎ・ゆう)
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