ブレーブスのロナルド・アクーニャ

◆ 新星ロナルド・アクーニャの2年目

 ブレーブスがナ・リーグ東地区の首位を快走している。現在のところ70勝50敗の貯金20。地区2位のナショナルズには6.5ゲームの差をつけており、もうセーフティリードと言っても良い段階に入ってきた。

 昨季は5年ぶりの地区制覇を果たしたが、地区シリーズではドジャースに1勝3敗で敗退。今季も地区制覇を果たせば、1991年から2005年まで14連覇を達成して以来の連覇となる。中心選手の多くがまだ若く、14連覇時以来の黄金時代を迎えたといっても過言ではないだろう。

 なかでも昨季、弱冠20歳でメジャーに昇格したアクーニャがチームの中心的存在だ。昨季は111試合に出場し、打率.293・26本塁打・64打点・16盗塁という好成績でナ・リーグ新人王に輝いた。

 今季も2年目のジンクスとは全く無縁で、開幕からほぼフル出場。チーム120試合中119試合に出場し、打率.298・33本塁打・80打点・28盗塁をマーク。昨季を大幅に上回る成績を残すことは間違いない。

 現在21歳のアクーニャには、チームを優勝に導くことと同時に、偉大な個人記録の達成にも期待がかかっている。その個人記録とは、いわゆる「40-40」。同一シーズンに40本塁打と40盗塁を達成すること。これは長いメジャーの歴史の中でも達成者が4人しかいない大記録だ。

◆ 史上5人目&史上最年少への期待

 過去に「40-40」を達成したのは、以下の4人だけ。

▼ 「40本塁打×40盗塁」達成者
1988年:ホセ・カンセコ(24歳/42本塁打×40盗塁)
1996年:バリー・ボンズ(32歳/42本塁打×40盗塁)
1998年:アレックス・ロドリゲス(23歳/42本塁打×46盗塁)
2006年:アルフォンソ・ソリアーノ(30歳/46本塁打×41盗塁)

 いずれも日本でよく知られる、メジャーが誇る名選手たちだ。4人の達成時の年齢を見ると、ロドリゲスとカンセコが20代前半で達成。ボンズとソリアーノが30代前半で達成している。

 12月に22歳の誕生日を迎えるアクーニャは、ロドリゲスの最年少記録を2歳更新する可能性がある。本塁打は8月に入って11試合で8本と量産中。今季合計を33本まで伸ばし、シーズン44本ペースである。

 一方で、盗塁は現在28個。シーズン換算で37個ペース。僅かに40盗塁には届かないペースだが、1番打者として走る機会に困ることはないだろう。また、「40-40」が見えてくれば、積極的に盗塁を仕掛けていくに違いない。

 メジャー2年目・21歳のアクーニャは史上5人目の快挙を最年少で達成できるのか。そしてチームを1999年以来、20年ぶりのリーグ制覇、さらには1995年以来の世界一に導くことはできるだろうか。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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