コラム 2019.09.13. 15:30

“鳴り物入り”で入団した注目助っ人たちの「今」

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巨人の入団記者会見で原監督とポーズをとるビヤヌエバ(右)とクック

巨人の“メジャー組”から台湾の“大王”まで


 今シーズンも数多くの助っ人外国人が来日した。中には、阪神のソラーテ選手のように、シーズン途中に来日し、シーズン終了前に姿を消した選手もいる。

 そのほかにも、阪神の勝ちパターンとして39ホールドを記録しているP.ジョンソン投手や、西武先発陣の柱として9連勝中のZ.ニール投手など、“鳴り物入り”というわけではなかったが、入団後に予想以上?の活躍を見せている選手もいる。

 その一方で、今季の開幕前に加入した選手には、MLBでの実績を引っ提げ、“鳴り物入り”で入団した選手も多かったが、彼らは実際に活躍できているのか? ここでは開幕前に「鳴り物入りで入団した注目助っ人たちの今」をまとめてみた(※成績は2019年9月12日終了時点のもの)。


▼ C.ビヤヌエバ(巨人)
出場数:73試合
打 率:.223(202-45)
本塁打:8本
打 点:24点
盗 塁:2個
三 振:52

 2018年はMLBで110試合に出場するなど、今後が期待される選手だっただけに、巨人入りが話題になったビヤヌエバ。一時復調したものの、シーズンを通してこれといった活躍を見せることができていない。一軍での出場は8月11日が最後で、現在は二軍暮らしが続いている。残り僅かとなった試合の中でチャンスを手にすることはできるのだろうか!?



▼ R.クック(巨人)
登 板:13試合(15回)
勝 敗:0勝2敗6セーブ
被安打:19本(被本2)
与四球:6個(与死球0)
奪三振:9個
防御率:4.80

 MLB時代はオールスターゲームにも出場したセットアッパーで、今シーズンの巨人の守護神候補として入団した。しかし4月にヒジの違和感で登録を抹消されると、復帰後も調子が上がらず二軍落ちするなど、厳しい状況が続いていた。先発転向となった9月10日のDeNA戦では4回途中1失点という内容。次回も先発での登板となる見込み。チームの救世主となれるのか、注目だ。



▼ J.マルテ(阪神)
出場数:95試合
打 率:.288(320-92)
本塁打:12本
打 点:49点
盗 塁:0個
三 振:69

 MLB時代はエンゼルスで大谷翔平と共に戦い、2018年は自己最多の90試合に出場。エンゼルスをFAとなったが、メジャー通算30本塁打の実績を買われ、新大砲候補として阪神に入団した。残念ながら現時点で本塁打は12本と、大砲としては心許なく、拙守が気になるところだが、尻上がりに調子を上げており、CS進出のキーマンとして期待がかかる。


ブセニッツ

▼ A.ブセニッツ(楽天)
登 板:50試合(48回)
勝 敗:4勝2敗27ホールド
被安打:43本(被本1)
与四球:15個(与死球5)
奪三振:42個
防御率:1.31

 2018年はMLBのツインズで28試合に登板。防御率7.82と不調だったが、抑え候補として楽天に加入した。楽天では松井裕樹が絶対的守護神のため、ブセニッツは中継ぎとして起用され、ここまで27ホールド(リーグ4位)、31HP(リーグ4位)、防御率1.31と上々の結果。走者はそれなりに出すものの、ホームを踏ませない投球で8月の月間MVPも受賞するなど、シーズン終盤からポストシーズン、さらには来季に向けても期待したい選手のひとりだ。



▼ J.ブラッシュ(楽天)
出場数:118試合
打 率:.266(391-104)
本塁打:32本
打 点:91点
盗 塁:2個
三 振:145

 今シーズン、大砲候補としてエンゼルスから楽天に加入したブラッシュ。現在までに118試合に出場して、リーグ3位タイの32本塁打を放つなど、活躍を見せている。一時やや調子を落としていたが、ここにきて状態を上げており、OPSもリーグ3位の「.965」と心強い。8月中旬からは「4番」に座り、今月もすでに5本塁打と存在感を示している。



▼ 王 柏融(日本ハム)
出場数:86試合
打 率:.257(304-78)
本塁打:3本
打 点:35点
盗 塁:1個
三 振:65

 2017年に台湾リーグ史上2人目、台湾人としては初の三冠王に輝き、2018年のシーズンオフにポスティングで日ハムに入団。開幕から起用され、4月は月間打率が「.284」と早くも日本球界に順応し、6月は月間打率「.321」という成績を残した。しかしその後は肩の痛みによる離脱などで徐々に調子を落としている。


 大きな注目を浴びてNPBに加入してきた助っ人たちの「今」を簡単にまとめてみたが、楽天の2人、ブセニッツとブラッシュは大成功と言えるだろう。マルテと王も楽天の2人にはおよばないが、チームに貢献している。MLBでの実績を引っ提げてやってきたビヤヌエバとクックは、本来の実力を発揮できていないといったところか。クックに関してはまだ先発で登板んする予定があるだけに、名誉挽回といきたいところだろう。


文=中田ボンベ(なかた・ぼんべ)

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