コラム 2019.12.08. 18:00

こんなこともありました…「Googleトレンド」で見る西武の2019年

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人々がライオンズに最も関心を持った日は…?


 世界中の検索傾向がわかるGoogleトレンド。各球団名の検索回数を日ごとに集計し、今年3月の開幕からレギュラーシーズン終了までの約半年間で“最も検索回数が多かった日”をトップ3形式にまとめ、球団ごとに振り返っていく。


 “平成最後のパ・リーグ王者”として2019年シーズンに挑んだ西武。とはいえ、オフには中軸だった浅村栄斗がFAで楽天へ移り、エースの菊池雄星がメジャー挑戦、長らく正捕手としてチームを支えていた炭谷銀仁朗もFAで巨人に移籍と、立て続けに戦力が流出したこともあって前評判は決して高くなかった。

 実際、8月までは勝率5割をなんとかキープという状況で、クライマックスシリーズ進出圏を争う立場。それが夏が険しくなるにつれて調子を上げ、最終的にはソフトバンクを捕らえて逆転。見事にリーグ連覇を成し遂げ、“平成最後”に続いて“令和最初”の王座にも就いた。

 そんな西武の日付別検索回数・トップ3は以下の通り。


1位:9月24日=対ロッテ(ZOZOマリン)
2位:9月23日=対楽天(楽天生命パーク)
3位:9月15日=対ロッテ(メットライフ)


▼ 9月24日:大逆転のリーグ連覇!

 2019年・西武の検索回数1位は、9月24日のロッテ戦。ファンの方ならもうお分かりだろう今季の142試合目、辻発彦監督が幕張の夜空に待ったあの日だ。

 試合前の時点でマジックは「2」。優勝するには勝ったうえでソフトバンクが楽天戦に敗れることが条件だった。試合は独特の緊張感のなかでスタートするも、西武が2回に栗山巧の適時打を皮切りに一挙5得点。3回にも2点を加えてリードを拡げていくと、投げては先発のザック・ニールが6回3失点と試合を作り、楽な展開へ持ち込んでいく。

 勝利に近づいていくにつれて、やはり気になるのは他会場。ZOZOマリンでは目の前の試合を追いつつも、他会場の経過を知らせるビジョンや手元の端末で仙台の試合の動向を逐一チェックするファンも多く見られた。そんな不思議な状況のなか、8回の投手交代のタイミングで球場がザワつく。リードを許していた楽天が逆転に成功したのだ。

 その後、仙台の試合が先に終わり、西武のマジックは「1」に。迎えた9回は8点リードも辻監督が直々にマウンドまで出向き、守護神の増田達至にボールを託す。1年間リリーフ陣を支えてきた右腕はその期待に応えて二死を奪うと、最後の打者は三振に斬って取り試合終了。この瞬間、西武のリーグ優勝、リーグ連覇が決定した。


【ZOZOマリン】ロッテ - 西武(25回戦)
西|052 001 400|12
ロ|001 101 010|4


▼ 9月23日:メヒアさまさまや!優勝に大きく前進した日

 第2位は優勝が決まる前の日の9月23日。敵地での楽天戦だった。

 順調にマジックを減らしていたところ、仙台に移って2連敗。すぐ背後にはソフトバンクが迫っており、真価が問われたこの一戦。西武は山川穂高の適時打で幸先よく2点を先制するも、なかなか追加点を奪えないでいると、好投を見せていた先発の本田圭佑が7回にジャバリ・ブラッシュに2ランを浴び、試合を振り出しに戻されてしまう。

 嫌な雰囲気が漂う中、8回に二死ながら満塁というチャンスを作ると、代打のエルネスト・メヒアが重苦しいムードを振り払う一撃。走者を全員返す3点適時打で、5-2と再びリードを奪うことに成功した。

 9回は一発で1点を返されるも、5-3で逃げ切り勝ち。負ければマジック消滅という危機をしのぎ、連敗を2でストップ。マジックを「2」に減らした。


【楽天生命パーク】楽天 - 西武(終)
西|000 200 030|5
楽|000 000 201|3


▼ 9月15日:摩訶不思議なミラクルサヨナラ劇!

 そして、第3位が9月15日のロッテ戦。首位・ソフトバンクとはゲーム差なしも、直接対決が終わっていたためソフトバンクがマジック「11」という状況。西武はとにかく勝ち続けるしかないという立場だった。

 1-1のまま終盤にもつれた試合は、7回に3点を失って土俵際に追いやられるも、直後に1点を返すと、8回に源田壮亮・森友哉の適時打で3点を奪って逆転。危機的状況から勝利に近づいたが、9回にロッテの反撃を受けて5-5の同点に。試合は延長戦へともつれ込む。

 同点で迎えた11回裏、二死走者なしといよいよ最終回へ…という空気もあったなか、木村文紀の打球は高々と舞い上がるもフェンスの前で左翼手と中堅手がこちら向き。どちらが捕るかというところで、2人の野手が打球に向かって交錯。ボールはグラブからこぼれて左中間の真ん中にポトリと落ちる。

 慌てて拾ったボールを中継に返すも、木村はすでに三塁を蹴って本塁へ。記録では“走本”とはならずに失策となったものの、木村がダイヤモンドを駆け抜けてサヨナラのホームイン。思わぬ形で劇的勝利が転がり込んだ。


【メットライフ】西武 - ロッテ(23回戦)
ロ|010 000 301 00 |5
西|000 010 130 01x|6


 こうしてリーグ連覇を果たした西武だが、クライマックスシリーズではソフトバンクに完敗。今年も日本シリーズに駒を進めることができなかった。

 このオフも秋山翔吾がメジャー挑戦を表明しており、戦力の流出は決定的。リーグ3連覇と悲願の日本一へ、今季以上の奮起が求められるシーズンとなりそうだ。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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