コラム 2019.12.30. 15:00

希少性増す、左サイドスロー投手の今季成績

無断転載禁止
ソフトバンク・嘉弥真(C)KYODO NEWS

嘉弥真が年俸1億円の大台を突破


 12月24日、ソフトバンクの嘉弥真新也が契約更改交渉を行い、推定年俸1億1000万円プラス出来高で来季の契約にサイン。今季の推定年俸8000万円から3000万円の大幅増により、1億円プレーヤーの仲間入りを果たした。潤沢な資金を誇るソフトバンクとはいえ、チームが嘉弥真をそれだけ高く評価しているということだ。

 今季の嘉弥真の成績は、54試合31回を投げて、2勝2敗1S19H、26奪三振、防御率2.61。2017年以降、3年連続で50試合以上に登板し、いずれも防御率2点台と安定した投球を続けている。また、野球日本代表侍ジャパンの一員として出場した、今オフの「2019世界野球WBSCプレミア12」でも、3試合無安打無失点とその活躍は記憶に新しい。日本球界において、中継ぎ投手として確固たる地位を築きつつある。

 嘉弥真をその地位に引き上げた大きな要因に、2017年からサイドスローに転向した点が挙げられる。身長172センチと小柄な嘉弥真は、豪速球を投げられるわけではない。しかし、左のサイドスローからシュートとスライダーを内外角にきっちり投げわけるその技術で打者を翻弄する。


12年連続50試合登板の鉄腕・宮西


 嘉弥真の転機となった2017年は、チームの先輩であり左のサイドスローの先輩でもあった森福允彦が巨人に移籍した年でもある。その森福は巨人では期待されたような実績を残せないまま、今オフに引退を決断。森福と入れ替わるように嘉弥真が大きく飛躍したことに、時代の流れを感じる。ここで、嘉弥真ら、主な左サイドスロー投手の今季成績を振り返ってみたい。

【主な左サイドスロー投手2019年成績】
宮西尚生(日) 55試合(47.1回)1勝2敗0S43H 51奪三振 防御率1.71
小川龍也(西) 55試合(38.1回)4勝1敗1S15H 28奪三振 防御率2.58
嘉弥真新也(ソ)54試合(31.0回)2勝2敗1S19H 26奪三振 防御率2.61
高梨雄平(楽) 48試合(31.1回)2勝1敗0S14H 41奪三振 防御率2.30
松永昂大(ロ) 46試合(34.2回)2勝3敗0S25H 32奪三振 防御率2.60

 球界を代表する左サイドスロー投手といえば、なんといっても宮西尚生(日本ハム)の名が筆頭に挙げられるだろう。ルーキーイヤーの2008年からシーズン50試合以上の登板を続ける鉄腕は、34歳となった今季もあたりまえのように55試合に登板。しかも、今季は2011年以来8年ぶりに投球回数を上回る奪三振を記録し、防御率は1.71。まさに、衰え知らずである。

「貴重な」と形容されることが定番の左サイドスロー投手は、いつの時代も重宝される存在でもある。それどころか、とくにセ・リーグではかつてより数が減った印象もあり、球界における左サイドスロー投手の希少性はより増しているのかもしれない。

文=清家茂樹

【PR】福岡ソフトバンクホークスを観戦するなら「DAZN Baseball」

小久保裕紀新監督のもと、王座奪還を狙うソフトバンク。柳田悠岐、近藤健介に新戦力の山川穂高を擁する強力打線で常勝チームへの復活を目指す!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

楽天モバイルなら追加料金ゼロで
パ・リーグが楽しめる!【PR】

楽天モバイル パ・リーグSpecial

楽天モバイルに申し込み「Rakuten最強プラン」を契約すると、公式戦やオリジナル番組を追加料金0円で楽しめます。携帯キャリアを乗り換えず、「デュアルSIM」としての契約もおすすめ。パ・リーグをお得に観戦できるチャンスをお見逃しなく。

POINT

① パ・リーグ主催の公式戦・オリジナル番組が見放題!

② 見逃し配信にも対応! スマホやTVなど好きなデバイスで視聴可能!

③ キャリア乗換不要。お得で手軽な「デュアルSIM」契約もオススメ!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西