コラム

オリックス・澤田圭佑が見据える60試合登板「今回のオフは毎日練習した」

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『B魂』第1回・澤田圭佑


 2019年の澤田圭佑は、勝利の方程式を担う一角として、開幕からの22試合で15ホールドを記録。オリックスの中継ぎには欠かせない男に成長したが、5月末に右第5中手骨基部を骨折し、前年の47試合を下回る28試合の登板にとどまった

 大卒4年目のシーズンを迎えようとしている右腕は「ケガによる長期離脱でチームに迷惑をかけてしまった。個人としても成績を残せなかったので、非常に悔しい思いをした」と昨季を振り返る。

 シーズン終盤まで帰って来れなかったことは、澤田本人にとっても、そしてチームにとっても痛かった。セットアッパーとしてだけでなく、澤田の人懐っこく明るい性格も、チームに良い影響をもたらしていたからだ。そういった意味においても、“早期復活待望論”のようなものがあり、そんなファンやチーム関係者の声や思いが、澤田を突き動かした。

「2日くらいはすごく後悔していたけど、周りの人たちに『早く投げてる所を見せてほしい』と言われ続けたことで、気持ちが切れなかった。京セラでの復帰戦も凄い歓声を送ってもらって、ファンの皆さんの力は凄いなと感じた」

 ファンに対する感謝の思いは人一倍。それだけに今季にかける思いは強い。


課題と向き合ったオフシーズン


 セットアッパーを務めた昨年は、「8回を投げることができて、勝ち試合の難しさ、苦しさがわかり、勝ち試合で投げたいと言う思いがより一層強くなった」という。そして秋のキャンプでは、「三振を奪えるボールを作ることが課題。どうやって三振をとっていくのかを考えながら球種を微調整した」と語り、自らが抱える課題と真摯に向き合った。

 新シーズンに向けて、首脳陣からは「60試合くらいは投げてもらわないと困る」という言葉をもらったという。澤田自身も「次のシーズンは1年間投げ切ろうと思っている」と気合十分。このオフには「内容は秘密(笑)」としながら、60試合という言葉を受けて毎日練習することに取り組んだ。

 基本的には「体力アップと投球技術を身に着けるための練習」に励んだとのことで、毎日の練習が「自分には合っているような感覚もある」と手ごたえを口にする。

 目前に迫った球春到来、「1年間を通して活躍できるように1日1日を全力で頑張ります」と意気込む澤田が、持ち味のパワフルな投球をフルシーズン見せることができれば、リーグ屈指の先発陣を要するチームが優勝争いを演じる可能性もグッと高まるはずだ。


取材・文=どら増田
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