コラム 2020.02.23. 10:00

リニューアルされた名護球場がスゴい!日本ハムのキャンプ地を訪ねて…

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タピックスタジアム名護

プロ野球キャンプ紀行 ~日本ハム・名護キャンプ~


 2月1日、球春到来──。ありきたりな言葉だが、プロ野球ファンにとってこれほど待ち遠しい日はないだろう。

 日本シリーズが終わってからというもの、細々とストーブリーグを楽しみつつも、「あれ?去年の今ごろって、何をして過ごしていたっけ…?」という日々がつづき、ほぼ意識のないまま過ぎ去った1月。そんな時間を耐えて耐えて耐え抜いて、ようやくやってくるのがキャンプインの日!


 この時期は球団問わず、球春到来に沸くキャンプ地を巡って歩くのが趣味の私。今回訪れたのは、日本ハムの一軍が拠点を置く沖縄県・名護。新しく生まれ変わったタピックスタジアム名護に行ってきました。


今年完成したばかりの新球場


 昨年までは「12球団のキャンプ地制覇(※アリゾナは除く)」という個人的ミッションの下で動いていたため、限られた時間で各地を円滑に回るべく、キャンプ地巡りのスタートはたいてい久米島だった。

 しかし、今年は夏場にオリンピックが開催されることもあり、開幕も例年より早めになっていることから、その分キャンプの時間も短くなっている。ということで、今年は各地を巡るのは諦め、“名護一球入魂スタイル”に変更。リニューアルされたばかりの、ピカピカのタピックスタジアム名護へと向かった。


 見慣れた名護の街並みに、突如現れた壮大な建物。那覇のセルラースタジアムのようなその見た目は、のんびりとした街の雰囲気からは若干浮いているよう(失礼)な気もしたが、その外観を見ただけで自然とわくわくしてくる。

 ひと言で説明するとしたら、「セルラースタジアムの“ような”スタジアム」なのだが、決定的に違うのが外野の後方に広がる青く澄んだ海。名護湾と球場の組み合わせは、どこよりも「沖縄キャンプに来た感」を感じさせてくれる。





 スタジアムの規格は札幌ドームと同じ両翼100メートルに中堅122メートル。すでに各所で取り上げられていることではあるが、敢えて伝えたいこの広さ。

 それでいて、観客席とグラウンドの近さは抜群。オープン戦の名護開催が3試合しかないことが惜しいと思えるほど、とても良い球場だ。


新ブルペン一番乗りは……


 旧ブルペンはスタジアムの左翼裏にあり、サブグラウンドと隣接していたため、投手はキャッチボールをしてからその脚でブルペンへと入ることができる環境だった。

 それが新球場ではブルペンが逆サイド、右翼の裏へと移ったため、投手はカートで移動することに。運が良ければ、まるでメジャーリーグのスプリングトレーニングのようなシーンが見られることもある。





 これまでと比べると1レーン増え、全6レーンになった新ブルペン。一番乗りで現れたのは金子弌大投手(36)だった。

 練習メニューは決まっていたとはいえ、メンバーの中で特に“一番”にこだわりそうだと勝手に予想していたこともあり、期待を裏切らない「ちー様」に心の中でホッとする。





 ブルペンにはメニューを確認して早くから待機しているファンに加え、メインやサブでの練習を見届けてから移動してきたファンが続々と集まり、気が付けば二重・三重の列ができていた。

 今年見たところでは、旧ブルペンや国頭のブルペンよりも観覧エリアが小さくなっているようなので、どうしてもお目当ての投手がいるという場合は先回りしてブルペンで待機しておくことをオススメします。





一軍・二軍の近さは最大の魅力!


 名護のスタジアムが綺麗になったのはもちろん、日本ハムのファンにとって一番嬉しいのは名護と国頭の近さではないだろうか。

 昨年までのアリゾナとは異なり、たった40分前後のドライブで一軍と二軍の全選手を見ることができる。当日の朝にメニューを確認してから、目的に合わせて名護と国頭を行き来するなんてことも可能なのだ。ちなみに、車という移動手段がないという方でも、時間に余裕があれば路線バスを利用して移動することもできる。


 というわけで、ここからは名護だけでなく国頭のお話も。

 国頭の球場に到着した時、ちょうど坂道ダッシュが行われていた。まさにキャンプならではの光景。選手にとっては地味でキツイ練習なのだと思うが、私はメニューに坂道ダッシュやシャトルランの文字を見つけると「ラッキー」と思い、見に行くようにしている。





 このように、シーズン中では考えられないような距離感でプロ野球選手を見ることができ、シーズン中には見られないような表情を見ることができるというのがキャンプの魅力のひとつ。そんな楽しい時間も、もうすぐ終わってしまう。 

 もし来年は沖縄にキャンプを見に行こうと思っているファンの方がいたら、ぜひとも名護まで足を運んでいただきたい。そう思わせるような立派な球場と、その向こうに変わらず広がる綺麗な海があなたを出迎えてくれます。


文=阿部佳子(あべ・けいこ)

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