コラム 2020.05.04. 18:00

球界最年長でもバリバリの主力! あらためて感じる福留孝介のすごさ

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阪神・福留孝介

新型コロナウイルス感染拡大で大きな影響を受けるベテラン


 新型コロナウイルスの感染拡大により、今シーズンの開催そのものが危ぶまれているプロ野球。このまま仮にシーズンが始まったとしても、試合数減は必至で、選手たちは数字面でも大きな影響を受ける。

 たとえば、ルーキーの場合は「プロ1年目」といった冠がつく成績が本来の数字ではなくなる。のちに「高卒1年目」や「プロ1年目」とくくられて振り返るような記事では、好成績を残しても積み上げ系の記録では名前が出てこない可能性もあるだろう。

 他にも、鈴木誠也(広島)や山川穂高(西武)など、おそらく野球人としてのピークを迎えているであろう選手の場合には、全盛期の1シーズンに数字を残せないということになり、通算成績にも少なからず影響が及ぶ。

 ただ、やはり受ける影響が大きいのは、ベテラン選手ではないだろうか。残された選手生命は限られており、40歳前後の選手のなかには選手の入れ替えもあり今季限りでユニホームを脱ぐ選手もいるだろう。仕方がないことではあるが、プロとしての最終年に数字を残せないとなると、本人はもちろんファンにも悔しさが残るはず。ここで、現役選手の年齢ランキングを見てみたい。


【現役選手年齢ランキング】
43歳:福留孝介(阪神/1977年4月26日生まれ)
41歳:山井大介(中日/1978年5月10日生まれ)
40歳:能見篤史(阪神/1979年5月28日生まれ)
40歳:五十嵐亮太(ヤクルト/1979年5月28日生まれ)
40歳:石原慶幸(広島/1979年9月7日生まれ)
40歳:細川 亨(ロッテ/1980年1月4日生まれ)
40歳:石川雅規(ヤクルト/1980年1月22日生まれ)
39歳:久保裕也(楽天/1980年5月23日生まれ)
39歳:藤川球児(阪神/1980年7月21日生まれ)
39歳:松坂大輔(西武/1980年9月13日生まれ)
39歳:渡辺直人(楽天/1980年10月15日生まれ)
39歳:和田 毅(ソフトバンク/1981年2月21日生まれ)


選手生命最終盤の輝きを少しでも長く見たい


 ここでは、2021年4月1日までに40歳の大台に乗る、いわゆる「松坂世代」までの選手を挙げた。12人のうち、8人が投手だ。石川雅規(ヤクルト)のようにいまも先発ローテーションの一角を担う選手もいるが、能見篤史(阪神)がそうであるように、中継ぎに役割が変わるなどすることで、投手は野手と比べて選手生命が長くなる傾向にある。

 その点、やはり目を引くのが福留孝介(阪神)だろう。年齢ランキング上位12人のうち野手は福留を含む4人だが、石原慶幸(広島)と細川亨(ロッテ)はベテランが長く活躍する傾向にある捕手であり、かつ控え選手である。また、渡辺直人(楽天)は2020年から一軍打撃コーチを兼務しており、主力というわけではない。

 一方の福留は阪神のバリバリの主力だ。近年は負担を抑えるために休ませながらの起用となっているが、それでも昨季も104試合に出場し、400以上の打席に立った。なにより「ここぞの場面」での存在感、ファンから寄せられる期待はいまもチーム内でピカイチだ。

 その福留は、現在NPB通算1897安打。節目の2000安打まで残り103安打としている。昨季の福留はシーズン89安打であり、今季が通常どおり開幕していても、今季中に達成できていたかどうかという微妙なところだった。球界最年長43歳の福留からすれば、それこそ時間との戦いである。

 もちろん、日米通算ではすでに2000安打を達成している福留自身が、NPB通算2000安打にこだわっているかどうかはわからない。とはいえ、長くファンを楽しませ続けてくれている大ベテランの選手生命最終盤の輝きを少しでも長く見たいのがファンの気持ちだろう。少しでも早く新型コロナウイルスが終息し、シーズンが無事開幕することを願うばかりだ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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