コラム 2020.08.31. 15:30

石川雅規が貪欲に目指す「1勝」 若手投手陣から刺激を【夢追うツバメたち】

無断転載禁止
ヤクルトの石川雅規

第3回:ツバメ投手陣を支えてきた19年目の左腕


 プロ入りしてから18年間、小さな体で毎年勝ち続けてきた。ヤクルトの石川雅規だ。不惑の左腕は19年目のシーズンを迎えている。

 今年、自身9度目となる開幕投手を託された。開幕戦は中日打線を相手に5回3失点と粘投。勝ち投手の権利を得てマウンドを降りたが、リリーフ陣がつかまって逆転される。勝てば40代の開幕投手としては30年ぶりだったが、快挙達成はならなかった。

 勝てない日々が続いた。6月26日の巨人戦(神宮)では6回1失点と好投したが、9回に守護神の石山泰稚が打たれ、あと少しで白星に手が届かなかった。

 その後も2試合勝ち星を挙げられず、7月15日には上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消。「しっかりとケガを直して、一軍で戦える体を」と、約1カ月間ファームで必死に調整してきた。

 「今年が始まったという感覚があまりない。喉から手が出るほど勝ちがほしいので、しっかりとチームに勝利を持ってこられるようにやっていきたい」と意気込み、8月25日の巨人戦(神宮)で復帰登板を果たす。

 しかし、この日も5回2失点と粘りの投球を見せながら、またも今季初勝利を手にすることはできなかった。


「生かすも殺すも自分次第」


 石川がファームで過ごしてきた期間、高橋奎二や吉田大喜といった若い投手が先発陣の一翼を担った。結果を追い求め投げ込む彼らの姿は、ベテラン石川の目にどのように映ったのだろうか。

 「もちろん、みんな結果を出したくて一軍で投げているのはわかるので、やっぱりうまくいく、いかないはあると思いますけど、斎藤コーチ、石井コーチの下ですごく勉強しているなというのはわかります。失敗を次に生かしたピッチングをしているんじゃないかと思う」

 40歳の現役最多勝投手は、若手投手陣が成長していく姿を称えながら、こうも述べた。

 「生かすも殺すも自分次第だと思う。僕も年を重ねても反省、復習の繰り返しなので、そこをどう捉えるかだと思う」

 コーチからの助言、マウンドで味わった悔しさや失敗、さまざまなことを糧にして、これまでツバメ投手陣を支えてきた。

 だからこそ、まだまだ若手に負ける訳にはいかない。そんな自負が石川の言葉から感じられる。

 「若手をのんびり僕も見ていられる立場ではないので、しっかりと刺激を受けながらやっていきたいなと思います」

 見据える先には、大きな目標がある。節目の通算「200勝」という大記録だ。

 「1つ勝たないと2つ目がない。大きな目標の200勝というのはありますけど、1つ1つしか近づけないので、今年の初勝利というのを貪欲に狙っていきたいなと思います」

 勝利の女神は、必ずや微笑むはずだ。


文=別府勉(べっぷ・つとむ)

【PR】東京ヤクルトスワローズを観戦するなら「DAZN Baseball」

Bクラスからの王座奪還を目指すヤクルトは村上宗隆と山田哲人の復活がカギを握る。2年目の吉村貢司郎を筆頭に若手投手の成長にも注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西