新型コロナウイルスの影響により、入場者数が制限され、声を出しての応援も禁止されるなど、プロ野球の取り巻く環境は変化した。再びスタジアムにファンの歓声や熱狂を起こしたい。そういった熱い想いからはじまったYell Baseball Fan Project。『ニッポン放送ショウアップナイター』の公式応援団『チーム・ショウアップ』の松村邦洋さんが、プロ野球への熱い思いを赤裸々に語った。
プロ野球を好きになったきっかけは、父親の影響なんですよね。タイガースファンでしてね。全国的にジャイアンツ、ジャイアンツといっていると、阪神みたいな。徳川、徳川というと、私は豊臣だというような感じでした。
私が生まれた田布施町の歴史は、田淵と掛布を施す町と書くんだとね。田淵の「田」から掛布の「布」だろ、田布施町はそういう町なんだということで教えてもらいましたけどね。田布施町の方が歴史が古いというのは、後から聞きましたね。(笑)
阪神と巨人の長い歴史をうちの親父はいっていましたね。西日本と東日本で戦っているんだ、源氏と平家みたいなもんなんだと、我々は西なんだから阪神を応援しなければいけないんだということをずっと言っていました。
テレビ中継でここで一部の地域とお別れですといったときに、うちの親父が“一部の地域はかわいそうだな、本当に一部の地域は”といったら、プツッと山口放送が終わるんですよ。山口県が一部の地域だったと気付かされるんですよ。
“ラジオつけろ、ラジオつけろ”でナイターを聞くんですよね。ラジオで聞くと想像力がわくんでしょうね。ラジオの前に僕がちょっとでも立つと、“ラジオが見えないだろう”って親父に怒られて。ラジオも見ていたんですよね。本当にそういう家で育ちました。
ノートにメモを取りながら、スカパーを見る楽しみですよね、いろんな解説者の野球中継を。二軍監督をやっていましたから、掛布さんのタイガースへの厳しい声を聞きながら聞くのも楽しいですしね。
川藤さんの解説をきくときは「(ものまねしながら)とにかくこの選手はね、雑念がありませんわ。この佐藤もな、インコース攻めで苦労しているけども、ここから這い上がらなければダメなんですよ」とアナウンサーと解説のやりとりを見ながら、スカパーを見るのも大切ですね。
もちろんラジオを聞くときも野球は面白いですし、深い情報が入っている。事前の取材のこぼれ話を伝えてくれるのを聞きながら、見ながらというところですよね。
2003年のナゴヤドームかなと思うんです。井川と川上憲伸両投手の投げ合いなんですけど、川上投手が投げたボールを井川選手が顔面近くでスクイズを決めたんです。生き死にかかわる、自分が死んでもいいからバント成功させるんだという顔面スクイズが効いて、2003年の優勝のきっかけになったんじゃないかなと思いますね。
野村さんが教えながらもなかなか勝てなかった井川投手が20勝したというのも、2003年の思い出のなかにも残りますよね。あとは1985年のバース、掛布さん、岡田さんの3連発なんですけどね、そのとき吉田義男さんがね。「(ものまねをしながら)あの、3連発やないで、佐野4連発や!」と佐野さんが妙に緊張してサードゴロだったと。以外に描かれていないことなんですけどね。
あと岡田さんがいつも言うのは「(ものまねをしながら)あのね、バックスクリーン3連発って何がすごいってね、あの〜3発目に打った俺のおかげやんか」って言っていましたね。岡田さんが打ったから3連発だったというのを言っていましたね。
「(掛布雅之さんのものまねしながら)槇原くんが本当に勝負してくれたのは、僕に対してだと思いますね。バースに対してちょっと甘い球を投げた。ちょっとバースが調子が悪いからといって新しい球を試したことで、バースが舐められちゃこまるなと。バースが生き返ったことで、ちょっとここで気合いを入れなければいけないなという部分で、僕に勝負をかけたんじゃないかなと思います。次の岡田のときは放心状態だったんじゃないですかね」。
そういう試合も見れるのが面白いなと思いますね
今年はなんといっても佐藤輝明選手ですかね。思いっきり振ることが好きですよね。ギータじゃないですけど、当たれば飛ぶ、とにかくがむしゃらに振ることですよね。逃げているんじゃなくて、バンバン振っていく姿が、あのスイングがね、あの空振りは歌舞伎を見ているようなね。スイングは独特ですね。足も速いですし、肩も良いですからね。面白くなってくると思う。
佐藤選手が注目されているときに去年岡本選手と本塁打王争いをした大山選手の、負けてたまるかという姿が見たいというのはありますね。大山選手も岡本選手も開幕直後はちょっと元気がないというのがね。もっともっとアグレッシブに暴れて欲しい。
今年はルーキーが面白いんですよね。ドラフト6位という中野選手も、糸原選手が極端に調子が良いんですけど、近本選手の調子が悪いときには糸原、中野というのもありかなというくらいに途中からセカンドに入って、糸原選手がサードに入ってもいいしね。中野選手をどんどん見てみたい。2番に定着すると、面白い。足もあるし、肩もある守備もあるバントもあるし、器用です。今年のドラフトはみんなあたりですよね。
そんな中でドラフト2位の伊藤投手が先発で勝ち星一番乗りというのはよかったですよね。高山選手とか早く上がってこないと。二軍でも出たり、出なかったりじゃどうしようもない。ドラ1の意地を見せて欲しい。その時の6位の板山選手が一軍にいるんですけどね。阪神ではそういう部分を楽しみにしていますね
昨シーズンもコロナ禍で試合中止とか無観客、ファンも選手も球団もみんな苦しいと思うんですけど、そのなかで野球の楽しさ、真剣勝負の醍醐味をしっかり見るというところですよね。
プロ野球を見ると笑顔になれて元気になれますので、野球が盛り上がっているとファンの力がもらえると思いますね。とにかくこういうコロナの時期ではあるんですけど、早く元に戻って欲しいなと思いますね。
満員のお客さんで声を出して応援できるファンの声、選手の声、声を奪っているコロナは許せません。いつものようなプロ野球が見れるように、それまではちょっと辛抱して応援していきたいですね。
※『チーム・ショウアップ』とは…
ニッポン放送のプロ野球中継「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団として、プロ野球を愛するニッポン放送のレギュラー出演者を中心に2018年シーズン開幕前に結成された。
プロ野球を好きになったきっかけ
プロ野球を好きになったきっかけは、父親の影響なんですよね。タイガースファンでしてね。全国的にジャイアンツ、ジャイアンツといっていると、阪神みたいな。徳川、徳川というと、私は豊臣だというような感じでした。
私が生まれた田布施町の歴史は、田淵と掛布を施す町と書くんだとね。田淵の「田」から掛布の「布」だろ、田布施町はそういう町なんだということで教えてもらいましたけどね。田布施町の方が歴史が古いというのは、後から聞きましたね。(笑)
阪神と巨人の長い歴史をうちの親父はいっていましたね。西日本と東日本で戦っているんだ、源氏と平家みたいなもんなんだと、我々は西なんだから阪神を応援しなければいけないんだということをずっと言っていました。
テレビ中継でここで一部の地域とお別れですといったときに、うちの親父が“一部の地域はかわいそうだな、本当に一部の地域は”といったら、プツッと山口放送が終わるんですよ。山口県が一部の地域だったと気付かされるんですよ。
“ラジオつけろ、ラジオつけろ”でナイターを聞くんですよね。ラジオで聞くと想像力がわくんでしょうね。ラジオの前に僕がちょっとでも立つと、“ラジオが見えないだろう”って親父に怒られて。ラジオも見ていたんですよね。本当にそういう家で育ちました。
プロ野球の観戦スタイル
ノートにメモを取りながら、スカパーを見る楽しみですよね、いろんな解説者の野球中継を。二軍監督をやっていましたから、掛布さんのタイガースへの厳しい声を聞きながら聞くのも楽しいですしね。
川藤さんの解説をきくときは「(ものまねしながら)とにかくこの選手はね、雑念がありませんわ。この佐藤もな、インコース攻めで苦労しているけども、ここから這い上がらなければダメなんですよ」とアナウンサーと解説のやりとりを見ながら、スカパーを見るのも大切ですね。
もちろんラジオを聞くときも野球は面白いですし、深い情報が入っている。事前の取材のこぼれ話を伝えてくれるのを聞きながら、見ながらというところですよね。
マイベストシーン
2003年のナゴヤドームかなと思うんです。井川と川上憲伸両投手の投げ合いなんですけど、川上投手が投げたボールを井川選手が顔面近くでスクイズを決めたんです。生き死にかかわる、自分が死んでもいいからバント成功させるんだという顔面スクイズが効いて、2003年の優勝のきっかけになったんじゃないかなと思いますね。
野村さんが教えながらもなかなか勝てなかった井川投手が20勝したというのも、2003年の思い出のなかにも残りますよね。あとは1985年のバース、掛布さん、岡田さんの3連発なんですけどね、そのとき吉田義男さんがね。「(ものまねをしながら)あの、3連発やないで、佐野4連発や!」と佐野さんが妙に緊張してサードゴロだったと。以外に描かれていないことなんですけどね。
あと岡田さんがいつも言うのは「(ものまねをしながら)あのね、バックスクリーン3連発って何がすごいってね、あの〜3発目に打った俺のおかげやんか」って言っていましたね。岡田さんが打ったから3連発だったというのを言っていましたね。
「(掛布雅之さんのものまねしながら)槇原くんが本当に勝負してくれたのは、僕に対してだと思いますね。バースに対してちょっと甘い球を投げた。ちょっとバースが調子が悪いからといって新しい球を試したことで、バースが舐められちゃこまるなと。バースが生き返ったことで、ちょっとここで気合いを入れなければいけないなという部分で、僕に勝負をかけたんじゃないかなと思います。次の岡田のときは放心状態だったんじゃないですかね」。
そういう試合も見れるのが面白いなと思いますね
推しの選手
今年はなんといっても佐藤輝明選手ですかね。思いっきり振ることが好きですよね。ギータじゃないですけど、当たれば飛ぶ、とにかくがむしゃらに振ることですよね。逃げているんじゃなくて、バンバン振っていく姿が、あのスイングがね、あの空振りは歌舞伎を見ているようなね。スイングは独特ですね。足も速いですし、肩も良いですからね。面白くなってくると思う。
佐藤選手が注目されているときに去年岡本選手と本塁打王争いをした大山選手の、負けてたまるかという姿が見たいというのはありますね。大山選手も岡本選手も開幕直後はちょっと元気がないというのがね。もっともっとアグレッシブに暴れて欲しい。
今年はルーキーが面白いんですよね。ドラフト6位という中野選手も、糸原選手が極端に調子が良いんですけど、近本選手の調子が悪いときには糸原、中野というのもありかなというくらいに途中からセカンドに入って、糸原選手がサードに入ってもいいしね。中野選手をどんどん見てみたい。2番に定着すると、面白い。足もあるし、肩もある守備もあるバントもあるし、器用です。今年のドラフトはみんなあたりですよね。
そんな中でドラフト2位の伊藤投手が先発で勝ち星一番乗りというのはよかったですよね。高山選手とか早く上がってこないと。二軍でも出たり、出なかったりじゃどうしようもない。ドラ1の意地を見せて欲しい。その時の6位の板山選手が一軍にいるんですけどね。阪神ではそういう部分を楽しみにしていますね
プロ野球界へのエール
昨シーズンもコロナ禍で試合中止とか無観客、ファンも選手も球団もみんな苦しいと思うんですけど、そのなかで野球の楽しさ、真剣勝負の醍醐味をしっかり見るというところですよね。
プロ野球を見ると笑顔になれて元気になれますので、野球が盛り上がっているとファンの力がもらえると思いますね。とにかくこういうコロナの時期ではあるんですけど、早く元に戻って欲しいなと思いますね。
満員のお客さんで声を出して応援できるファンの声、選手の声、声を奪っているコロナは許せません。いつものようなプロ野球が見れるように、それまではちょっと辛抱して応援していきたいですね。
※『チーム・ショウアップ』とは…
ニッポン放送のプロ野球中継「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団として、プロ野球を愛するニッポン放送のレギュラー出演者を中心に2018年シーズン開幕前に結成された。