コラム 2021.06.21. 19:28

トップは阪神、大差で最下位のDeNA…12球団「先発投手5投球回到達率」ランキング

無断転載禁止
ヒーローインタビューを終え笑顔でガッツポーズする阪神・西勇(左)と梅野=甲子園(代表撮影) (C) Kyodo News

DeNA-広島戦は連日の乱打戦で中継ぎ陣は疲労困憊


6月19日に行われたDeNAと広島の試合は、12-11で広島がなんとか逃げ切るという壮絶な乱打戦となった。当然、両球団とも中継ぎ陣の負担が気になるところだが、翌20日の同カードでは、広島・大道温貴が3回2/3で8失点(自責8)、DeNA・坂本裕哉が4回2/3で4失点(自責4)と、両先発がともに5回をもたずに降板。今度は10-8でDeNAが広島を振り切ったが、またしても多くの中継ぎ陣をつぎ込む展開となった。

 今季は延長なしの9回打ち切りというルールがあることで中継ぎ投手をどんどんつぎ込む展開が多く、そこにくるしわ寄せが危惧されているシーズンでもある。もちろん、先発投手にはなるべく長いイニングを消化してもらい、できるだけ中継ぎ陣をうまくやりくりしたいのはどの球団も同じ思いだろう。しかし、ここまで広島やDeNAはその望みとは大きくかけ離れた結果となっている。とくにDeNAの状況は深刻だ。

 下記は、ここまでの各球団の消化試合のうち、先発投手が責任投球回である5回以上を投げた試合の割合、すなわち「先発投手の5回到達率」だ。

▼ 先発投手5投球回到達率ランキング
90.5%(57/63):阪 神
88.1%(59/67):オリックス
86.8%(59/68):楽 天
86.6%(58/67):ロッテ
84.1%(58/69):ソフトバンク
80.3%(53/66):中 日
73.1%(49/67):巨 人
72.3%(47/65):日本ハム
72.1%(49/68):西 武
71.9%(46/64):ヤクルト
71.0%(44/62):広 島
54.4%(37/68):DeNA


 DeNAは68試合中31試合で先発が5回をもたずに降板


 上位にパ・リーグの球団が目立つのは、DH制のないセ・リーグでは試合展開によっては早めに先発投手を降板させることもある影響だろう。そのなかでパ・リーグ球団を抑えてトップとなったのが阪神。開幕前から今季の阪神先発陣の評判は高かったものの、9割以上の試合で先発投手が5投球回に達しており、前評判どおりの働きを見せている。

 そして、その阪神のほか、2位・オリックス、3位・楽天など上位のチームはおおむねペナントレースでも上位に位置し、このランキングとペナントレースの順位はほぼ連動していると見ていい。先発陣の力の割に巨人の数字がやや低いようにも感じるが、これは原辰徳監督の仕掛けの早さ、先発投手に対する見切りの早さによるものか。

 そういった指揮官の采配の影響もあるものの、他球団に大きく引き離されて最下位に位置するDeNAの数字はちょっと異常でもある。先発投手の投球回が5回に達したのは、68試合中わずか37試合。じつに31試合で先発投手が5回をもたずに降板していることになる。

 当然、DeNA中継ぎ陣の負担は大きくなっており、今季は東京五輪による中断期間があるとはいえ、シーズン終盤にはその影響も出てきそうだ。平良拳太郎がトミー・ジョン手術のために戦線から離脱し、上茶谷大河や大貫晋一が不調によりファーム落ちするなど、先発の駒不足といえばそれまでだが、これではいくら打線が強力でも上位への浮上は望めない。

 先発投手に対して「試合をつくる」という言葉があるが、先のランキングとペナントレースの順位の連動性は、まさにその言葉が真理であると示している。安心してローテーションを任せられる投手の頭数に欠けるという現実的な厳しさもあって時間はかかるだろうが、DeNAのエースとして長く活躍した三浦大輔監督には、来季以降も見据えた先発陣の整備、底上げを期待したい。

※数字は6月20日終了時点

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

【PR】横浜DeNAベイスターズを観戦するなら「DAZN Baseball」

三浦大輔監督就任4年目となる今季、目指すは26年ぶりのリーグ優勝&日本一。新キャプテンの牧秀悟や期待の新人、度会隆輝がチームを牽引できるか注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西