2000試合出場に残り38試合に迫る福留
現在、プロ野球は東京オリンピック(五輪)開催による中断期間にあり、エキシビションマッチ(非公式戦)が行われている。ここまでシーズンの約6割を消化するあいだにも、数々の大記録が誕生。出場試合数では、栗山巧(西武)が6月12日の中日戦で、内川聖一(ヤクルト)が7月6日の阪神戦で、それぞれ2000試合出場を達成した。
また、福留孝介(中日)も2000試合出場に残り38試合と迫っている。今季の福留はここまで53試合に出場しており、中日の残り試合は57試合。今季中に達成される可能性は高い。ここで、野手の記録について、残るシーズンでの達成が期待されるものを一覧としてみた。なお、福留の記録については日米通算ではなく、すべてNPBにおける記録になる。
【今季中の達成が期待される野手記録】
・福留孝介(中日)/残り38試合
▼ 1000得点
・中村剛也(西武)/残り44得点
▼ 2000安打
・栗山巧(西武)/残り15安打
・福留孝介(中日)/残り67安打
▼ 400二塁打
・坂本勇人(巨人)/残り11二塁打
▼ 300本塁打
・松田宣浩(ソフトバンク)/残り3本塁打
・福留孝介(中日)/残り/残り17本塁打
▼ 300盗塁
・糸井嘉男(阪神)/残り1盗塁
・西川遥輝(日本ハム)/残り2盗塁
▼ 300犠打
・菊池涼介(広島)/残り5犠打
史上最年少での400二塁打に迫る坂本勇人
その福留は、記録ラッシュのシーズンとなる可能性も。4月18日の広島戦で、通算13人目となる400二塁打をすでに達成。また、2000試合出場の他、2000安打に残り67安打、300本塁打に残り17本塁打と迫っている。代打中心での起用となっている今季の福留は、ここまで24安打2本塁打。2000安打と300本塁打については現実的には難しいかもしれないが、今季中の達成の可能性がないわけではない。
なお、300本塁打については、バレンティン(ソフトバンク)が6月13日のヤクルト戦ですでに達成。ソフトバンク移籍後は期待されるような活躍ができていないが、NPBでわずか11年目の間に300本塁打到達は、さすがとしか言いようがない。
そして、スピード記録というと、坂本勇人(巨人)に触れないわけにはいかない。坂本は400二塁打に残り11二塁打としている。今季はここまで13二塁打をマークしており、例年30前後の二塁打を記録していることを思えば、今季中の400二塁打達成の可能性は十分だ。そして、同時に史上最年少での400二塁打達成となる。
こういった記録は、長く主力であり続けられるからこそ達成できるもの。ファンにとってもっとも気になるのは当然ペナントの行方だが、選手たちの長年にわたる奮闘を称える意味で記録にも注目していきたい。
※数字は前半戦終了時点
文=清家茂樹(せいけ・しげき)