コラム 2021.10.09. 11:22

同年に達成ならもちろん史上初!セ・パで前年最下位からの下剋上が現実味

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首位を走るヤクルト

予測困難な大激戦!


 2021年のプロ野球もいよいよ大詰め…。

 各球団が残り十数試合というところを迎えている。




 セ・リーグでは、巨人が先月末に5連敗を喫して失速。10月に入って出だしはDeNAに2勝1分と勝ち越したが、現在は4連敗中と優勝争いから完全に脱落してしまった。

 一方、今月に入って負けない戦いを続けてきたのがヤクルトと阪神。ヤクルトは1ゲームのリードで迎えた8日の直接対決第1ラウンドも4-1で完勝。阪神とのゲーム差を「3」に広げ、マジック「11」を点灯させた。

 このままの勢いで直接対決の残り2試合も勝つことができれば、6年ぶりのリーグ優勝はほぼ間違いないという状況である。



 片やパ・リーグは、9月絶好調だったロッテが何度となくマジック点灯に挑戦するも、これがことごとく失敗。逆に今月1日には、オリックスが首位奪還に成功した。

 現在は2位・ロッテに2ゲーム差をつけ、1996年以来で25年ぶりというリーグ優勝が現実味を帯びてきている。


前年最下位からの優勝は過去に「5例」だけ


 現在それぞれのリーグで2位につける阪神とロッテは、ともに昨季も2位に食い込んでおり、開幕前の順位予想でもAクラスに推す評論家が多数いた。昨季と比べても順当な成績といえるだろう。

 一方、首位に立つヤクルトとオリックスはというと…?開幕前の順位予想では、ともに低評価を受けていた。


 たとえば、「プロ野球ニュース」解説陣の順位予想では、ヤクルトをAクラスとしていたのは22人中、江本孟紀氏と真中満氏の2人だけ。ともに3位という予想だった。ちなみに、ヤクルトを最下位に予想していた解説陣はちょうど半数の11人もいる。

 オリックスも、ヤクルトに負けじと開幕前は低評価。Aクラスとしていたのは松本匡史氏ただ一人で、こちらも順位は3位。最下位としていたのは3人だけだったが、今季の順位予想がいかに難しかったかが分かるだろう。


 もし、このままヤクルトとオリックスがリーグ優勝を果たせば、両リーグで前年度最下位チームが“下克上”を完遂することになる。これはもちろん史上初の出来事だ。

 前年度最下位からのリーグ優勝は非常に少なく、プロ野球史上わずか5例しかない。

 初めて前年度最下位から優勝を遂げたのは1960年の大洋だった。その後は、1975年・広島、1976年・巨人、2001年・近鉄、そして2015年のヤクルトと、その頻度は十数年に一度。

 そんなレアな出来事が今季両リーグで同時に起こってしまうのだろうか。


文=八木遊(やぎ・ゆう)



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