コラム 2022.03.18. 08:08

当たりが多い?「横浜高からドラフト4位指名」 日本ハム・万波中正も続くか

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日本ハム・万波中正 (C) Kyodo News

本塁打・打点でオープン戦トップの成績


 日本ハムの高卒4年目外野手・万波中正が絶好調だ。

 18日の試合前時点で13試合に出場し、打率.294・本塁打5・打点11の大暴れ。本塁打と打点は12球団の中でトップの成績である。




 昨季は49試合に出場してプロ初アーチを含む5本塁打を放ったものの、打率は.198(126-25)で53の三振を記録。確実性に欠ける部分が目立っていた。

 そんな中、今季から新庄剛志新監督が就任。オフには西川遥輝と大田泰示も退団し、チーム全体でレギュラー争いが激化。特に万波の本職である外野陣はサバイバルレースが過熱している。

 常識を打ち破るBIGBOSSの采配はまるで予想がつかないが、このアピールを最後まで継続できれば開幕一軍はもちろん、スタメンに名を連ねることも十分に考えられるだろう。



 新生ファイターズの中心的存在として期待される男は、神奈川の名門・横浜高の出身。同校から直接プロ入りをした選手と言えば、昨季限りでユニフォームを脱いだ松坂大輔をはじめ、涌井秀章や筒香嘉智などなど、そうそうたる名前が挙がる。

 プロ入り後に実績を残している選手は、当然ながらドラフト上位指名の選手が多い。いま名前を挙げた松坂も、涌井も、そして筒香もドラフト1位でプロの門を叩いている。

 一方、万波は2018年のドラフト4位で日本ハムに入団。ドラフト当時の注目度・期待度で言えば、彼らと比べると高くなかったと見るべきだろう。

 しかし、同校から直接プロ入りを果たした選手を振り返ってみると、ドラフト4位から実績を残した選手も多くいることが判明した。


横浜高から「ドラフト4位」で指名を受けてプロ入りをした選手


鈴木尚典(横浜高→1990年・大洋4位)
多村 仁(横浜高→1994年・横浜4位)
斉藤宜之(横浜高→1994年・巨人4位)
近藤健介(横浜高→2011年・日本ハム4位) ☆現役
万波中正(横浜高→2018年・日本ハム4位) ☆現役


 2年連続で首位打者を獲得するなど、横浜の「マシンガン打線」を支え、1998年の日本一に大きく貢献した鈴木尚典(現・DeNA一軍打撃コーチ)もそのひとりだ。

 鈴木は1990年のドラフト4位で大洋(現・DeNA)に指名を受けてプロ入り。3年目まではほぼ二軍暮らしだったが、4年目にプロ初本塁打を放つなど48試合に出場。翌年のレギュラー定着の足がかりを掴んでいる。


 多村仁(※後に多村仁志/元・DeNAほか)と斉藤宜之(元・巨人ほか)も、1994年のドラフト4位指名だった。この年は同級生の紀田彰一(元・横浜)が先に横浜から1位指名を受けており、多村は横浜の4位、斉藤は巨人の4位と、紀田と比べると評価は高くなかった。

 しかし、多村はプロ入り後に右のスラッガーとして飛躍を遂げ、通算195本塁打をマーク。斉藤も規定打席に到達したことはなかったが、2002年には打率.310(239-74)を記録するなど、15年間に渡って現役を続けた。


 そして、現チームメイトの近藤健介も、2011年の「ドラフト4位」指名だった。

 1年目から20試合に出場するなど早くから期待をかけられていたが、初めて規定打席に到達したのは今年の万波と同じ高卒4年目のこと。この年、打率ランキング3位となる打率.326(435-142)を残し一気にブレイク。以降は首位打者争いの常連となっている。


 ドラフト4位で入団した選手に与えられるチャンスの数は、ドラフト1位や上位指名の選手に比べると多くはない。彼らはその少ないチャンスをものにして、一軍で実績を残してきた。

 万波も「横浜高のドラフト4位指名」の先輩たちに続いて、このまま走り続けることができるだろうか……。ロマン溢れる大砲候補の覚醒に期待したい。


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