コラム 2022.06.28. 12:45

「四球」を選んで出塁率も上昇中 阪神・近本が見せるプロ4年目の進化

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阪神・近本光司 (C) Kyodo News

連続試合安打は球団歴代6位タイの23試合に


 阪神・近本光司が調子をぐんぐん上げている。6月26日に行われた対中日戦では、初回無死一・三塁のチャンスで巡ってきた第1打席に左中間を破る適時二塁打を放ち、チームに先制点をもたらした。このヒットにより現在継続中の連続試合安打は、球団歴代6位タイの23試合にまで伸びている。

 23試合も続けて安打をマークしているのだから、月間成績も優秀だ。近本の6月の打率は.386。村上宗隆(ヤクルト)が、打率.423、11本塁打と打ちまくっているために月間MVPの受賞は難しそうだが、それでもリーグトップレベルの数字を残している。

 今季の開幕前、近本はシーズン200安打を目標に掲げた。これまでにわずか7人しか達成していない大記録である。昨季は178安打で最多安打のタイトルを獲得し、今季も74試合目を終えた27日時点での91安打はリーグトップ。スロースターターであることを考えれば、目標の200安打達成も決して不可能ではない上々のペースだろう。


四球数の自己最多更新が迫る


 また、今季の近本には、四球を選べるようになったという大きな変化が見られる。昨季までは、積極的な打撃がウリである一方で、四球を選べないところがウィークポイントだと指摘されていた。

 昨季の四球数はリーグ32位の33個にとどまり、規定打席到達者の中では32人中27番目という少なさ。打率がリーグ4位の.313と屈指のハイアバレージだったのに対し、出塁率はリーグ13位の.354と伸び悩んだ印象だ。

 しかし、今季の四球数はリーグ9位の26個と、すでに昨季の自身の数字に迫る勢いで、出塁率はリーグ7位の.361。上昇途上の打率.301とともに数字を伸ばしており、昨季の打率・出塁率の開きと比較すると、今季の出塁率が大きくアップしていることがわかる。

 昨季、自身初の2桁本塁打となる10本塁打をマークしながら、今季はいまだ本塁打ゼロと長打が減っていることは気になるところだ。

 それでも、近本の大きな武器のひとつである足を生かせるという意味では、今季の打撃スタイルを嫌がる対戦相手も少なくないだろう。


▼ 近本光司の年度別成績
年 度 打率/出塁率/長打率/OPS
2019年 .271/.313/.375/.689
2020年 .293/.344/.416/.759
2021年 .313/.354/.441/.795
2022年 .301/.361/.348/.708
通 算 .294/.340/.400/.740

※数字は2022年6月27日時点


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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